ミア【リン】【アルカナ】【エリザベス】【M】【暗殺者の少女】
0:Mの夢の中
注意書き:Mと魔王は1人2役の兼役での掛け合いです
魔王:人間を殺せ。人間を殺せ。人間を殺せ
M:お前が望む通り殺しているよ
魔王:どうして人間の子どもを育てるのだ?
M:お前は質問が好きだな。ここでの会話によって悪魔を支配しようとする
魔王:そうやって易々(やすやす)と支配され、お前は大切なものを自ら壊したんだ
M:黙れ……
魔王:それでもなお、人間と関わるか。悪魔のお前が? 本当に笑わせる
魔王:勇者を殺せ
M:黙れ
魔王:我の意思を受け継げ!
魔王:お前がこの地上にいる最後の悪魔なのだから……
M:お前は俺からまた奪う気か?
魔王:お前を作り全てを与えたのは我だ。奪うも自由………
魔王:勇者の仲間になれ………そして勇者を殺せ。いつかの日のように
M:俺は勝つ。お前の思い通りには決してならない………
0:決闘
リン:僕が勝ったら、今度こそ仲間になってもらうよ
M:お前の仲間にはならん
リン:今日は僕が勝つ
0:Mとリンのつば迫ぜり合いが起き、刀身で押し合う
リン:ううううううう!
M:ぬううううううう!
リン:ぐ、おりゃ!
M:どうして俺なんだ!
リン:分からないよ。でもね、君と目が合って思ったんだ。君は不安なんだ
M:意味が分からん!
リン:君は大切なものを傷付けるのが怖いんだ。だから道具だと言う! でも本当は君は暖かい! 弟子たちを見ていれば分かる!
M:黙れ!はああああ!!
0:Mはリンの剣に自分の剣を力いっぱいぶつけるが、かわされる
リン:M、君の中にあるものを教えてほしい
M:俺の中だと?
リン:どうして君の優しさを君が否定するんだ!
M:ぐはっ!
M:はあ………はあ………はあ………
リン:はあ……はあ………はあ………
M:…………女が居た。悪魔の俺なんかを助けてくれた………
リン:ああ
M:俺が殺した……
リン:どうしてか聞いてもいいかい?
M:魔王の呪縛だ。全ての悪魔は人間を殺せと魔王は死後に呪縛を残した………
M:もう、大切な者を失いたくないんだ………
リン:僕は! 君の大切になりたい!
リン:M!君の最高の技で来い!!
0:Mは距離を取り、暗器を投げた
M:はあああああああ!! ハイド&!!! クロオオオオオオオ!!!
0:戦いを見ていたアルカナとエリザベスと暗殺者の少女
エリザベス:あれは瞬間移動の技…!
アルカナ:Mがリンの後ろに突然現れる技、あれは瞬間移動じゃない
エリザベス:え?
アルカナ:暗器を投げた時にできたリンの死角。暗器の影に隠れ、近付き、瞬間移動だと錯覚させる。それが奴のハイド&クローの正体だ
リン:来た!
リン:ワン! ワン!
エリザベス:リン様!? 何を!?
0:リンは四つん這いになった
アルカナ:ハハッ。たしかに、四足歩行なら、目線も変わるけど
M:背中ががら空きだ!!
0:Mはリンの背中を狙う
エリザベス:リン様!
M:どこだ!?
リン:下だよ!
アルカナ:あいつ、股の下をくぐるなんて、犬か
リン:うおおおおおお!
M:うぐ!!!!
リン:僕の! 勝ちだ!
暗殺者の少女:師匠……
リン:M、君がもし傷付けるのが怖いと思っていたのなら、弱い大切なものを傷付けたくないと思っていたのなら、僕は君より強いぞ!
リン:魔王がなんだ。僕は怖くないぞ
0:間
M:ああ、勇者、今度は俺からお願いをしたい。お前の仲間に俺を入れてくれないか?
リン:ははは、今更だな……もちろんだとも。あと、僕の名前はリンだ。ちゃんと覚えるんだぞ! 忘れる度に言うからな!
アルカナ:そうだな、自己紹介がまだだった。アルカナだ
エリザベス:エリザベスよ。リザって呼んでもいいわよ。仲間だから
M:分かった……Mと名乗っているが、名前ではない
アルカナ:そうなのか
リン:じゃあ名前をつけないとね!
エリザベス:なら、私のEをあなたにあげましょう
M:どういう意味だ?
エリザベス:私のElizabethのEを上げるのよ
アルカナ:なら、俺のAもやろう
リン:みんなずるい!僕もRをあげるよ! あげちゃったらインになるのかな?
アルカナ:M E A R。ミアだ。お前のことを今日からミアと呼ぶ
M:分かった。俺は今日からミアと名乗る
暗殺者の少女:師匠……
リン:M、君がもし傷付けるのが怖いと思っていたのなら、弱い大切なものを傷付けたくないと思っていたのなら、僕は君より強いぞ!
リン:魔王がなんだ。僕は怖くないぞ
0:間
M:ああ、勇者、今度は俺からお願いをしたい。お前の仲間に俺を入れてくれないか?
リン:ははは、今更だな……もちろんだとも。あと、僕の名前はリンだ。ちゃんと覚えるんだぞ! 忘れる度に言うからな!
アルカナ:そうだな、自己紹介がまだだった。アルカナだ
エリザベス:エリザベスよ。リザって呼んでもいいわよ。仲間だから
M:分かった……Mと名乗っているが、名前ではない
アルカナ:そうなのか
リン:じゃあ名前をつけないとね!
エリザベス:なら、私のEをあなたにあげましょう
M:どういう意味だ?
エリザベス:私のElizabethのEを上げるのよ
アルカナ:なら、俺のAもやろう
リン:みんなずるい!僕もRをあげるよ! あげちゃったらインになるのかな?
アルカナ:M E A R。ミアだ。お前のことを今日からミアと呼ぶ
M:分かった。俺は今日からミアと名乗る
0:ミアの旅立ちの時
ミア:必ず帰ってくる。それまでは里は仕事を受けない。みんなとここで生きる力を磨け
ミア:ハイド
暗殺者の少女:はい! ミア様! いってらっしゃいませ
リン:ミアの弟子全員に名前つけるのお疲れ様
アルカナ:ああ、期待に胸を膨らませる少年少女10人の名前を考えるしんどさよ……
0:回想シーン
0:一列に並ぶミアの弟子達に順番に名前をつける
アルカナ:お前は……っ……月の……ような……美しい瞳だ……! ムーン! お前は………髪色が紫………ヴァイオレット!
リン:僕にも名前つけさせてよ。早く終わらせたのに
アルカナ:お前は駄目だ! 適当な名前にするだろ!
0:アルカナの中のイメージ映像が浮かんでくる
0:イメージの中でリンは名前をつけていた
リン:君はタマ! 君はポチ! 君は……タマ!
0:イメージ終わり
リン:ハイドがどれだけ隠しても、思いやりは自然と伝わってしまうものだね
リン:アルカナ、ありがとう
アルカナ:お前!? 気付いて……!?
リン:なんの事だろお〜?
アルカナ:なんもないよ
リン:逆になんか君、僕にいい事したの?
アルカナ:はあ!? この畜生勇者!
リン:あはははははは!
ミア:勇者! 印術師! 何をしているんだ!
エリザベス:二人とも急いで!
リン:ミア! 名前覚えろ! 僕はリンだ!
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エリザベス:(ナレーション)リンドル地方
エリザベス:ロンド男爵領
エリザベス:森の中
エリザベス:湖の鳥を100メートル以上先の木陰に隠れ、弓で狙い定める男がいた
エリザベス:放たれた矢は鳥の腹に突き刺さる
エリザベス:犬が泳いで鳥を回収に行く
エリザベス:男はニヤリと笑みを浮かべた
0:続く