dependent −私に依存−
鏡を見て思いつきました。く(。_。*)
鏡の中で映るキミが、とても魅力的に見えた。同じ顔をしているはずなのに、キミはとても輝いていた。きっと、これが自分ならクラスでも上手くいっていたんだろう。いっそのこと、私が鏡の中で輝きたい。私は、もう一人の自分を見つめながらそっと溜息をついた。クラスに馴染めない自分。陰口を言われるのは日常茶飯事。そのため、楽しくてきらきらした学園生活は夢のまた夢。こんな私、いるのかな?
――――なら、消えちゃえばいいじゃん。
もう一人の私が、私を嘲笑いながら言った気がした。意地悪に、クスクス笑う彼女もまた魅力的だった。まるで、ここに映っているのが自分ではないみたいに。
――――心の中で、「消えたい」って思ってるくせに。カラダに傷つけるばかりで、死のうとしない。死ぬ勇気がない。あんたは、よっぽどのチキンだね。
そうだよ。私は、弱虫。そんなこと、言われなくても分かってるよ。でも…死ぬのが怖いと思うことは、いけないことなの?心の中でだけ「消えたい」と願うことは罪になってしまうの?
――――そういうの、ウザイ。
彼女は、まるで私を虐めるいじめっ子だ。私を見下して、罵声を浴びせる。私を嘲笑い、私を陥れる。ああ、私は唯一の安らぎの場である自分の部屋でも、彼女のせいで思い出してしまうんだな。クラスの、あの私を言葉で虐める連中のことを。
「キミは、私と同じ顔をしているくせに生意気言うんだね。」
――――生意気?馬鹿言わないでよ!あんたは私以下だよ。分かってんの?あんたなんか、この世に存在する価値すらないんだから…。
うん、確かに。私は、この世に存在しないもう一人の私よりも劣っている。この、自信有り気に笑う彼女よりも。彼女よりも劣っている私は、確かに存在価値なんてないんだろうな。
「キミは、私にどうしてほしいわけ?」
――――この世から消えてほしい。
きっぱりと、彼女はそう言った。そう言った後も、悪びれる様子もなく、動揺する様子もなく。きっと、彼女の本心を言っただけだ。
「分かったよ。私が…死ねばいいんだよね。」
今、私はどんな表情をしているんだろうか?目の前の彼女のような、こんなに勝ち誇った顔はしていないだろう。ああ、でももう死ぬんだから、関係ないか。
そう思い、いつも制服のポケットに忍ばせているカッターを取り出す。そして、そっと腕に当てた。
――――だから、あんたは虐められるんだ。
「私」の声に驚き、思わずカッターを落としてしまった。私は無表情で拾い上げようとした。すると、「私」は、大きな声を張り上げた。
――――無視しないでよ!
再び、自身の肩を震わせた。そして、睨みつけるように彼女を見上げる。
「何?邪魔しないでくれる」
――――自分の意志じゃないくせに。私に、「生きろ」って言われたら「死のう」なんて思わなかったくせに。あんたが私以下なのは、自分の意志がないからじゃない!?なんでも、人の言うことをはいはい素直に聞いてばかり、そんな人、利用されるだけのつまらない人間だよ。だから、あんたは消えればいい。私はそう言っただけなのに…消える=死ぬと思ってる。自分の考えは言わないくせに、全部周りのせい。今だって、あんたが死ぬのは私に言われたから。あんたにとったら、「自分は悪くない、消えろと言われたから消えてやるんだ」っていう自己満足。死ぬとか以前に、自分を変える気はないわけ!?簡単に死ぬとか言うな!
今まで勝ち誇った顔をしていた彼女は、息を荒げて顔を歪めていた。今にも泣きそうな顔をして。でも、泣きそうになくて。そんな複雑な表情をした彼女は、この世界の境目である壁を両拳で殴った。私は、初めて彼女が自分であると思った。
「ごめん…ごめん、私。」
――――私だって、毎日あんたのあんな苦しそうな顔見たくないんだよ!お願いだから、もう私を登場させないで
「うん。ごめん。明日、私ちゃんと、みんなに……」
そこまで言うと、部屋のドアがノックされた。
「明子!あんた、何してんの?電話?」
開かれたドアから顔を出したのは、母親だった。私は、独り言だよ、と微笑んで言った。母は不思議そうな顔をしていたが、そう、と言うと洗濯物を置いて部屋を出て行った。
翌日、私はいつもより早起きして学校に登校した。教室には、クラスメイトが数名いた。明子…「明るい子」。両親の願うような子になれるかな。そして、自分の憧れる子に。私は、そのクラスメイトに向かって笑顔で言った。
「おはよう!」
後書きは、長いし語ってるしでわけわからんので飛ばしてもらって結構ですf(^_^;
みなさんにも、辛いことが今までにも、この先にもあると思います。作者も実際、友達関係で悩みまくって辛かったことがありましたから。やはりそういう辛いことから逃げてばかりでそのことをほったらかしにするよりも、逃げないでそのことに立ち向かった方がいいと思います。確かに、逃げてしまえば楽になるかもしれませんが。私は、時間はかかってしまったけど辛いことを乗り越えて、今は学園生活がとても楽しいです。やはり、そういう辛さがあってこその人生だと思います。いや、だからと言って無理に立ち向かって自身を壊してしまうのは駄目ですけどね。色々矛盾があるような?っていうのは気にしないであげて下さい。
………中二のガキが、生意気に語ってしまいました。
この物語を通して私の伝えたかったことを理解していただけたら幸いです。実践しようとかはいいですよっ!?;;
では、長々と駄文失礼しました。




