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VRMMOの名もないチュートリアルゲーム  作者: グリフィス
クローズドβ編
1/32

プロローグ

 今年、新たな技術を持ってフルダイブ型VRMMMOゲームが誕生しようとしていた。しかし、ゲームによるプレイヤーへの肉体的かつ精神的な影響を考慮した際にすぐに発売とは至らなかった。

 そこで、各ゲーム会社が協力しあい、一本のチュートリアルゲームを共同で製作し、運営する方針を固めた。半年~1年ほどかけてプレイヤーやシステムのデータを収集することに決まったのだ。

 

 4月から大学生となり、親元を離れ一人暮らしをすることになった俺は今日というゲームサービス開始日に向けて準備していた。サービス開始といっても、正式なものではなく、クローズドβテスター用の開始日なのだ。

 大学受験を終えて、暇になった高校生の冬にこのゲームの存在を知りクローズドβに応募。しかし、応募条件が18歳以上かつ高校生以下禁止ということもあって落ちると思っていた。

 蓋を開けてみたら当選メールが届いておりあまりの嬉しさに踊りまくり、呼吸困難になって病院に運ばれたのは苦い思い出だが。。。


 そこからはゲーム機材を揃える準備を進めた。学校が公立かつ進学校ということもあり、バイトが特別な理由がない限り禁止だった。

 約30万もする最新のゲーム用PCを長年貯めてたお年玉で買いなおし、フルダイブ型のVR器を買おうと思ったらこちらも約30万すると知って愕然とし、涙を流した。幸いなことに、ゲームが趣味だと知っていた一回りも年上な姉が入学祝いと言って買ってくれた。

 姉からは「ゲームに夢中になるのはいいが、大学をさぼったりしないこと。両親からの連絡には反応を返すこと。」また、約束を破るようなら家に押しかけて没収すること等色々とお小言を貰った。ウチの両親は教育に関して放任主義な分、姉が監視を光らせてるような家庭だった。


 卒業式後に大学付近にある部屋を借り、一人暮らしのための転居を済ませてPC環境を構築し、着々と準備を済ませていった。また、これからの活動資金を調達するためにバイトを始めた。

 趣味で営業をしているという謎な店長のいるゲームショップだ。お客が少ない分時給も安いが、バイト未経験でも慌てずに仕事ができ、バイト中でもショップの端にある飲食スペースでSW〇TCH(16Kの42型TV)でゲームし放題というお店だ。

 面接時に「今、熱中しているゲームは?」と聞かれ、今度始まるチュートリアルゲーム(クローズドβに当選済み)と答えたら、採用された。しかも、録画用のキャプチャーボードを貰った。


 ちなみに、店長は落選したらしい。


 こうして、無事に4月3日月曜日にスタートする名前もないチュートリアルゲーム。後に、伝説に残るカオスなフルダイブ型VRMMOゲームにログインできる日がきたのだ。


 ゲーミングチェアに座り、頭からヘッド型ダイビングをかぶりサービスが開始される13時を今か今かと待っていた。

 13時を迎え、ログイン可能表示に切り替わった。では、いざ参らん。


 「山田太郎、出る!」

 

 

小説初投稿です。

誤字や至らない点もあると思いますが、よろしくお願いいたします。


完結目指して頑張ります。

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