97.回復要員
少し言い合って、無事仲直りできたみたいだ。
「カミツレちゃん、あんたアイリスちゃんたちについて行ったらどうだい?」
先輩感漂うメイドさんが言った。私的には、賛成だ。回復要員も増えるし、アイリスが大切な人といられるんだ、一石二鳥だろ。
「でも、これから危険に、、、」
「関係ない。危険だとしても、私はついて行きたい。みんなの力になりたい!」
カミツレさんの意思は固いようだ。あの目をしている人を止められる人はいない。
「わかった。でも、今回の戦いは控えてくれ。僕たちのところに来る準備とかして欲しいから。」
「でも、、、」
「大丈夫、今度こそ迎えに来るから。」
アイリスは優しくカミツレさんの頭を撫でた。さっきまでのトゲトゲした雰囲気はどこへ行ったのやら。
「カリノはもう動ける?」
「よゆーだよ。」
体を起こして、軽く動いてみる。多少の痛みはあるが全然動ける。やっぱり、パーティに回復要員は必要だ。
「じゃあ、行こうか。」
「うん。」
タニアさん、大丈夫かな。異世界に来てから、タニアさんと長時間離れたことなかったから、不安になってしまう。
「カリノはそうだな。」
「私は?」
「うん、だって丸一日寝てたことあるだろ。」
あ、そうだ。ガーべの使いすぎで倒れたんだ。そのときタニアさんは、これ以上の時間を過ごしていたのか。正直、私なら耐えられない。って、別に付き合ってる訳でもないのに、何言ってんだろ。
「そういえば、さっきのナハトって人、拘束とかしなくてよかったの?」
「大丈夫だと思うぜ、脅してきたし。」
「え、おどし、、、?!」
「冗談だよ、バカ。」
いやいやいや、キキョウが言うと冗談に聞こえない。ほんとに脅してないんだよな。いや、別に脅しててもいいけど、何言ったんだ。
「知らない方がいいこともあるよ、カリノ。」
私が気が付かなかったってことは、アイリスのガーべを使ったのか?陰湿だな。周りを怖がらせるよりいいんだろうけど、アイリスのガーべって使い方によって恐怖になるな。しかも、この二人って。ナハト、トラウマになってなければいいな。
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