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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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91.地下牢

タニアさんと私たち四人は引き離されてしまった。離れる時、みんな抵抗していなかった。ここで関係ない私だけが目立つのは違うと思い、大人しくしていた。でも、最後にタニアさんが、


「来ないで、、、。」



「ここに入ってろ。」


連れてこられたのは、牢獄だった。貴族の家の地下には、こんなものがあるのか。日本じゃないな、たぶん。私たちは、みんな同じ部屋に入れられた。なんでだろう、これじゃあ、脱獄の計画とか色々組まれてしまうんじゃないか?


「それもあの人の策だよ。」

「脱獄の計画が?」

「うん、僕たちが脱獄することは想定内だろうね。」


まぁそうか。ここまで冒険してきて、仲間を見捨てるわけが無いし。放っておけない。


「ねぇタニアさん、最後に来ないでって言ってた。」

「きっと未来予知をしたんだろう。」

「きっと俺たちの身になにか起こるんだろう。」


私はこの家の事を全然知らない。全部みんな任せになってしまいそうだ。


「この家には、強者が四人いる。」

「オンブルの三人と先代だ。」


オンブルはわかる、捕えられたときに実感した。でも、先代も?そんな感じには思えなかった。会った時に感じた不気味感が関係しているのだろうか。


「してるかもね、四人の中で先代のガーベだけはわかってる。あの人は、この屋敷全体を監視できるんだ。だから、私たちがなにか行動をするとすぐにバレる。」

「オンブルは?」

「オンブルはわかんねぇんだよ。俺たちは、あいつらの体術しか見たことない。」


体術だけであの力、もしガーベを使われてしまったらどうなるのか。想像もしたくない。私たちは、殺されてしまうのだろうか。来ないでってことは、助けに行くと何かが起こってしまう。


「どうする?」

「関係ないよ、助けに行かないなんて選択、最初からない。」

「そういうと思ったぜ!」

「ねぇ未来予知って覆すこと出来ないの?」


未来予知がどの程度のものなのか、知っておきたい。


「今のところ外れたことは無いな。」

「でも、覆るかどうかもわからない、と。」

「そういうこと。」

「じゃあ、私たちで覆そう。未来予知なんて関係ないって。タニアさんのガーベは、人の不幸を見るためじゃない、人を救うことができるガーベだって証明するんだ。」


読んでいただきありがとうございます。

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