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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
90/128

90.タニアの家

捕らえられてしまった私たちは、腕を縛られたまま大通りを歩きタニアさんの家に連れていかれた。ギルドの前を通る時には、みんな騒然としていた。そこには、プリエさんとサネもいた。


タニアさんの家は、貴族というのがすぐに分かるくらい大きかった。日本のいいホテルくらいあるんじゃないか。


「先代様がお待ちです。」


私たちは全員会わないといけないようだ。でも、ここで説得出来れば。


「説得は難しいかもね。先代様は、、」


アイリスが話している途中で扉が開いてしまった。開いた瞬間、前からの光が強くて目が開けられない。目が少し慣れたと思い、少しずつ目を開ける。


(え、小さ、、、)

「おい、今小さいと思ったか?」

「思ってません!」


つい焦って、変な感じになってしまった。はっきりと言いすぎただろうか。ってそうじゃなくて、この人がタニアさんのお父さん。雰囲気は全く似てないな。


「久しぶりだな、アイリス、キキョウ、サフラ、タニア。」

「お久しぶりです、お父様。なんの用でしょうか、」


タニアさんの雰囲気がいつもと違う。怒りと呆れが混ざったような。怖い。


「出て行った理由をきちんと聞いていなかったのでな。」

「私はこの家が嫌いです。私は人を無駄に使い捨てるのではなく、人を守りたいのです。」

「アイリス、キキョウ、サフラはどうだ?」

「「「同意見です。」」」


食い気味だったのに、三人の声が揃った。タニアさんだけじゃない、三人の雰囲気も違う。怒りはこんなにも溢れ出るんだ。


「君は初めてみるね。なにか聞いているのかな?」

「カリノです。これからもタニアさんたちと一緒にいるつもりなので以後お見知りおきを。この家が嫌になって家出したと聞きました。」

「そうかそうか。」


なんだこの人。表情が微笑んだまま動かない。不気味だ。それに小さいのに声が低くて違和感が、、。


「また小さいと思ったか?」

「思ってません。」


確信を持っていないあたり、通信型のガーベではないのか。でも、なんだこの違和感。声だけじゃない、空間が違和感そのものだ。


「まぁいい。タニアは部屋へ。後の四人は地下だ。」


まずい、このままだと引き離されてしまう。


「ちょ、、、!」

「待てカリノ。」

「だって」

「まだだ、まだその時じゃない。」

読んでいただきありがとうございます。

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