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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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89.私の居場所

「それじゃあ、この本一旦預かるな。」

「はい、よろしくお願いします。」


プリエさんのほうで、少しでも本のことが分かればいいな。二人の勇者、か。


「おいアイリス、なんか嫌な予感しないか?」

「うん、ちょっとずつだけど聞こえてきてる。」


キキョウとアイリスの表情がいきなり固くなった。嫌な予感、モーヴェ?いや、違うな。アイリスは何か聞こえてる。この前のような焦りは見られない。だとしたら、人か。


「タニア、サフラ、カリノ、移動しよう。」

「え?」

「事情は後で話すよ、今は時間が無い。」


ガンガンガン

ドアを強くノックする音だ。一体なにが来たって言うんだよ。


「カリノ、うちに捕まって!」

「ねね、あとは頼んだ。」

「任せて」


私は言われるがまま、サフラに掴まった。パッとサフラを見ると、目が開いている。初めて見た。こんなに綺麗な瞳をしてるのか。


そんなことを思っているうちに、サフラのガーベでサリュから離れていた。移動中どんな風に見えているのか気になっていたが、目も開けられなかった。少しすると、地に足が着いたように感じたので、目を開けてみた。


「もう逃がしません!」


そこに居たのは、傭兵のような格好をした人たちだった。場所は、私たちの家のリビングだ。


「不法侵入とは、いい度胸だな。」

「、、、。」


傭兵たちは、槍をこちらに向けたまま動かない。


「会話する必要もないってか。」

「力ずくで突破するしかないかな。」


ガンッ

一瞬だった、私たちはみんな、取り押さえられてしまった。振りほどこうとするが、全く動かない。力が強すぎる。


「くっそ!オンブルまで使うなんて聞いてねぇよ!」

「こんなことをしても無駄です!私は絶対に戻りません。ベルグングの一員として、生きていくと決めたので!」


タニアさんの家に捕まったのか?勝手に出ていったから。今まで追われてるなんて素振りなかったのに。


「ごめんなさい、カリノ。また巻き込んでしまいました。」

「そんな、いいんですよ。どんな覚悟も決めてます。私は、タニアさんから何があっても離れるつもりはありません。」


タニアさんの家柄なんて、私には関係ない。ただ、一緒に居られればいいんだ。私は、このパーティがバラバラにならなければいい。このパーティが私の居場所だから。

読んでいただきありがとうございます

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