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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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83.未来予知型

「まず、私のガーベは未来予知型です。そして、まだ意図的に使えるわけじゃありません。」


そうだったんだ、消費エネが大きいから使わないって訳じゃないんだ。


「ある日突然、未来予知が来ました。」

「ほぅ、どんな?」

「近々、複数型ガーベに持ち主が現れる。そして、その人と大きな敵に立ち向かっている、というものです。」


そんな感じだったのか、私も初めて聞いた。


「その予知はどんな風に見えるんだい?」

「そうですね、映像だけか声だけっていうことが多いです。どちらかがはっきりしているのですが。」

「今回は違った?」

「はい。」


え、そんな特別な予知だったの?私は思わず、アイリスの方を見た。アイリスは、私の視線に気が付き、ニコッと笑った。


「今回は、映像と声、両方が見えたんです。でも、両者はっきりしていませんでした。だから、細かい情報を整理するのが難しくて、複数型ガーベの持ち主と敵に立ち向かうことになる、ということしかわからなかったんです。」


それは、もしかしたら私じゃないという可能性もあるわけだ。映像がはっきりしていないということは、顔が見えたわけじゃない。そんなこと考えても仕方がないから、頑張るしかないんだけど。


「なるほどな、複数型はそうそう現れるわけじゃない。カリノは本当に大きな敵に立ち向かうかもな。」

「うん、その覚悟はできてるよ。」


私は、タニアさんたちと世界を救うって約束をした。今さら逃げ出すわけがないだろう。


「本当だな?」


一瞬、ほんとに一瞬だけ兄ちゃんの目がすごく怖かった。なんだろう、言葉にするとしたら、殺意の目。


「当たり前だ!私はもう逃げないって決めた!」

「なんのためにそこまでする。」


この雰囲気は私しか感じてないのか?タニアさんたちは、普通に話を聞いているだけだ。何かを感じている様子はない。


「最初は、ただ自分の居場所が欲しかった。ゲームと同じだから私でも出来るんじゃないかって、でも実際そんなに甘くなかった。今は、この世界がすごく大切で大好きだから、守りたい。心からそう思うんだ。」


私は感謝を伝える意として、タニアさんたちの方を見た。でも、何かがおかしい。なんだこの違和感。


「タニ、、」

「無駄だよ。この空間では、俺とお前しか動いてない。」


え、なんだよそれ。そんなことする必要が何かあるのか?


「これはお前のガーベの範囲を調べるための実験みたいなもんだ。まぁ知りたいことは、知れたんでな。」


意識が遠のく、待ってくれ、兄ちゃんが言ってることがよくわからな、い。

読んでいただきありがとうございます。

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