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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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63.迷子捜索難航

「タマーどこだー」


みんなで隅々まで探してみる。2時間ぐらい経っただろうか、全然見つからない。鳴き声一つ聞こえない。こりゃ、大変なクエストだ。


(みんな、一旦休憩しないか?リビング集合で!)


アイリスのガーべは、こういう時も便利なんだな。私がサネと合流してリビングに行った時には、もう全員揃っていた。みんな浮かない表情だ。そりゃ、二時間探して、手がかり一切なしと来たら、そうなるよな。


「サネ、どうだった?」

「すいません、なかなか気配を感知できませぬ。」


サネでも難しいか。獣には獣、と思ったんだが。


「こっちもダメだ。全然見つかんねぇ。」

「私もです。」

「うちの方もダメ。」

「僕もだよ。」

「私も。」


うん、全滅だ。さて、どうしようか。たぶん、みんなはそんな事ないんだろうけど、私はイヌをタマって読んでる時点で頭が混乱してくる。いや、いいと思う。イヌがタマでも。でもやっぱり、ポチの方がイヌっぽいというか。固定概念があるんだよな。


「タマ、ポチ、」


私は思わず、呟いてしまった。でも、あまり気づかれていないようだ。


「おい、今音が聞こえなかったか?」

「え、私の声?」

「ちんちくりんじゃなくて、ガサガサって音。」

「主、我も聞こたぞ。」


キキョウとサネだけに聞こえたようだ。私、アイリス、サフラ、タニアさんはきょとんとする。


「今なんか言ったの?」

「あ、私がいた世界じゃシヤンみたいな動物にタマって名前は珍しくてさ。タマじゃなくて、ポチとかの方が多いなって。」

ガサガサ


あ、私にも聞こえた。というか、音が近くなったのかな。でも、なんで。


「近づいてきてるな。」

「私にも聞こえました。」


アイリスとサフラが頷いている。どうやら、全員に聞こえたようだ。でも、今の二回の共通点って、名前を言っただけじゃ。


「あぁ、そっか。」

「なにか分かったんですか?」

「ここに住むシヤンは、自我が強いのかもしれないですね。」

読んでいただきありがとうございます。

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