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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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62.迷子捜索開始

馬車で着いた先は、広い草原の中にポツンと佇む一軒家だった。え、こんなんどうやって探すの。


「夜になるまで依頼主は帰って来ないらしいから、適当に探してみるか。」

「え、こんな何もない場所で探すって。目に見えて何もいないってわかるじゃんか。」


依頼主がいないってことは、家の中なんて探せないだろうし。こんなに広いとデカくても分からないよ。


「カリノには知らないんだったな。今回探すのは、シヤンっていうんだ。」

「成長しても手のひらサイズくらいで、すっごく可愛いんですよ!」


うん、私にはそれを言ってるタニアさんが可愛く見える。なんて、癒されるのだろうか。こんな可愛い生き物なかなかいないぞ。


「よっしゃー入ってくぞー」

「え?!」


私は思わずキキョウの肩を掴む。ドアに鍵をかけない人も悪いけど、こんな堂々と不法侵入するのかよ。


「堂々としてたら、ありだね。」

「いやいやいや、そんなわけないでしょ?!」

「冗談だよ。」


アイリスはケタケタ笑っている。どういうことだ。いつもはまともなアイリスまで。まさかこの世界には、不法侵入というものがない、


「いや、あるよ。」

「じゃあなんで」

「依頼主と連絡をとった時に、家の中は自由に入ってくれって言われたんだ。」


あぁなるほど。その情報は出来るだけ早く教えて欲しいよ。


「そんじゃ入るぞー」


入っていいとは言われたみたいだけど、やっぱり気が引けるな。知ってる人ならまだしも、知らない方だし。みんなはどんな感じだろうか。あ、普通に入っていくじゃん。躊躇いとか全然なさそうじゃん。


「よし、探すぞー!」

「タマちゃーん、どこですかー?」


各々タマを探し始める。


「サネ、タマを探すの手伝ってね。」

「お任せ下さい、主。このサネが必ずやお役に立って見せましょう!」

「うん、頼んだよ。」


サネが異常に張り切っている。出番がなくて、お留守番ばっかりだったからかな。ほんとにごめん。よし、私は私で探し始めるか。

読んでいただきありがとうございます。

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