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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
61/128

61.もしかしたら

「それで、このクエストで何を探すの?」


私は「見つけてください。」の文字しか見てなかった。違うことを考えていたとかじゃない。この文字が目立ちすぎるのだ。


「この写真の奴らしいぞ。名前はタマだってよ、おかしな名前だな。」


いや、たぶんキキョウの方がネーミングセンスないよ。てか、タマって猫に多い名前じゃね?写真を見る限り、犬なんだけど。キキョウの反応からして、タマって名前はこっちだと珍しいんだと思う。もしかしたら、飼い主の人も日本から、


「それは確かめて見たいね。元いた世界の元住人がいたら、話しやすいだろうし。」

「うん、もしそうなら、どうやって来たのかも気になるし。」

「そういうことなら、早く探しましょ!」


もし日本人だとしたら、ぜひ会って話しがしてみたい。まずこのクエストをクリアするしかないんだけど。それにしても、犬か。すぐ見つかりそうな気もするけど。でも待てよ、この世界のことだ、めっちゃデカかったりするんじゃないか?


「ねぇそのタマってどこに探しいくの?」

「ここからはちょっと離れてるから、馬車使っていくよ。」

「そっか」


こんな街中なら、デカいのはないなって思ったけど、外ならワンチャンある。犬だけに、


「なんかちょっと寒くない?」

「そう?うちは暑いくらいやけど」

「ねぇアイリス!」

「ごめんごめん」


めっちゃ笑ってるじゃん。お腹よじれそうじゃん。あー、考えなければよかったな。くそ。


「お口が悪くってよ、カリノさん。」


アイリスが口に手を当てて言う。なんだろ、すごい腹立つ。こんな感じでふざけてるうちに馬車が来たのでそれに乗った。馬車なんて初めて乗った。すげー、こんな感じなんだ。


「おー、はしゃいでるな、ちんちくりん。」

「え?」


ほんとだ、はしゃいでるの私だけだ。え、みんな落ち着いている。いつもみたいに、もっとはしゃぐものだと。裏切りじゃん。


「こっちの世界だと乗る機会は多いよ。カリノのとこは違ったの?」


確かに今考えてみれば、自動車とか走ってなかったな。


「自動車ってのがあるのか、確かにこっちじゃ聞かないね。」

「今度こっちにしかなさそうなもの、色々探して見ましょうよ!」

「いいですね、それ。」


今度の休みの過ごし方が決まったかな。それにしてもずっと平坦な道だ。どんなところに着くんだろうか。楽しみだな。





読んでいただきありがとうございます。

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