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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
60/128

60.再始動

私が退院してから、二日が経った。異世界に来て十日目。また徐々にクエストをこなして行くことになった。ウキウキしながら、掲示板を見に行くキキョウの姿が少し懐かしかった。


「最初だから討伐じゃない方がいいと思ってよ、これ!」


キキョウが持ってきた紙には、「見つけてください。」と書かれてあった。迷子探しかな?


「こういう系統はやったことなかったね。この機会に色々触れておこうか。」


写真を見る限り、可愛いわんこだ。でも、それは私がいた世界線での話だ。この世界はなんでもデカすぎる。


「今回はキキョウの足が役に立ちそうだね。」

「ほんとか、ちんちくりん!」

「うん、機動力が一番あるから、状況に対応しやすいだろうし」


キキョウがすごい前のめりだ。目もキラキラしている。クエストが楽しみで仕方なかったんだろう。


「サネには匂いで探してもらおうかな。」

「お任せ下さい!このサネ、必ずやお役に立って見せましょう!」


サネの様子を見ると名前気に入ってくれたんだなと思う。でも、その分サネの仲間のことも考えてしまう。あいつが帰ってきたという情報が未だに入ってこない。私は倒れて動けないときもあったから、なんか色々溜まってる。疑うのは好きじゃない。だから、早く話がしたい。


「おーい、行くぞーちんちくりん!」


いつの間にか席に座ってるのは、私だけになっていた。みんな出口に向かって歩き出している。もうちょっと早く声掛けてくれよ。私はみんなの元に走っていった。サネもちゃっかりこっちにいるし。


「言っておくけど、結構声掛けたからね。」

「え、ごめん。」

「悩むのもいいけど、まずは強くならなきゃね。」

「うん、がんばるよ!」


ガーベ発表会のとき、氷結型を使えたのはいい。だけど、実力差があった。そこをなんとか埋めたい。かけている年月が圧倒的に違うのはわかってる。転移されたからには、やってやらなきゃじゃん。そんな短時間じゃ無理って思われるだろうけど、オタクだしさ、色々憧れちゃうのさ。

読んでいただきありがとうございます。

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