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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
56/128

56.ギルドのザワつき

ギルドが少しザワつき始めた。みんなプリエさんをチラチラと見ている。雰囲気悪いな。


ガタッ

「おやおや、プリエじゃないか。久しぶりだね。」


なにやらチャラついた男が私たちの席に座った。その男はプリエさんの髪を触る。


「おいコラ!ねねに触んじゃねぇ!」


さすがにキキョウも怒っている。男に飛びかかろうとしたが、プリエさんが止める。


「なにか話があるんだろ?」

「あぁ、もう一度僕たちのパーティに入って欲しいと思ってね。」


プリエさんがパーティに?ガーベを持っていないんじゃ。


「私はもう、どこのパーティにも所属する気はないよ。あんたのところなんて、もってのほかさ。」

「なんだと?」

ダンッ!


男は勢いよく立ち上がって、プリエさんを見下していた。その目は仲間だった人に向けられる目じゃない。この目を私は知ってる。昔見たことがある。思い出したくも無い記憶。


「腹立つんだよ。お前みたいな奴がのこのことギルドに来るのが!」


男がプリエさんに殴りかかろうとする。プリエさんは動かない。


ドスッ!

男の拳が当たった音。鈍い音。骨が折れたような音はなかった。でも、十分痛い。


「なんだよ、お前、」


私は咄嗟に二人の間に入っていた。鈍い音は男の拳と私の顔がぶつかった音だ。男を睨む。異世界だとはいえ、人に手をあげることは許されない。


「今、プリエさんを本当に殴ろうとしたんですか?」

「あ?そうだよ、この僕が裁きの、」

「何が裁きだよ、正義ぶってんじゃねぇぞ!」


思わず体が動いて、思わず言葉にしている。正直、この怒りは簡単に引っ込みそうにない。


「プリエさんが何をしたかなんて、私は知らない。でも、裁きとか痛いこと言ってるってことは、過去にプリエさんが暴力をしたわけじゃないんだろ?」

「まぁそうだ、プリエに暴力をされたわけじゃない。てか、さっきから何なんだよ!お前に関係ねぇだろ?!そいつは殴られて当然のことをしたんだよ!だから、!」


(プリエさんは何もしていません。ガーベを持たないがため、その大きな知識を持つがゆえに。)


誰の声だ。聞いたことがない。視線だけ少し動かしてみる。すると、男の後ろにいるガヤの中にいる女の人が全力で首を縦に振ってる。


(そうです、わたくしです。過去にその男とプリエさんと同じパーティにいました。私は解雇されてしまいましたが、。どうか、プリエさんを助けてあげてください!)


アイリスと同じようなガーベの持ち主か。そうですね、あなたに言われなくてもそうするつもりです。


読んでいただきありがとうございます

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