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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
55/128

55.好イベント

ずっと寝てたから、体が重い。ギルドの方向的にあの人混みをもう一度通らないと行けないのか。しんどすぎる。


「大丈夫だよ、カリノ。あの道は通らないから。」

「でも、ここは行き止まりだし、道なんて見当たらないけど?」

「ここはガーべが使える世界線だよ?」

「ほら、行くぞ。」


たしかにガーべがあると、なんでもありだ。でも、プリエさんは使えない。四人の中にも、道を隠せるようなガーべ使いなんて。五人がどんどんと道のない方向へ足を進めていく。


「え、?」


みんなが壁に吸い込まれていく。結界みたいなものなのかな。みんなが通った壁を恐る恐る触ってみる。感触はない。だけど、触ったところから波紋が広がっていく。変な感じ。


「カリノ、早く来てください。ん?」


いきなり現れたのは、タニアさんだった。私がちょうど触っていたところから現れた。私の手は壁ではなく、タニアさんの頭だ。


「わっ!ごめんなさい。」


私は慌てて手を引っ込める。タニアさんは、自分の頭に触れている。私がさっきまで触れてたところだ。やばい、嫌だったかな。しくじったな、早く通ってればよかった。でも、私的には好イベント。あたふたしている私の手をタニアさんが取る。またまた好イベント。私はタニアさんに連れられて、壁を通り抜ける。


「やけに遅かったな、ちんちくりん。」

「ごめん、通り抜けられる壁なんて、初めて見たから。」

「にしては、穏やかじゃなかった様だけど?」


アイリスがニコニコしながら見てくる。やめてくれ、もうこの癖は抜けないんだから。


「目的地はすぐそこだよ。」


パッと前を見ると、そこはもうギルド前の広場だった。思っていたよりも近かった。


「でも、こんな目立つ場所だと、たくさん人が来ますね。」

「大丈夫だ、あの店は私が許した奴しか通れないようになってる。」

「便利なんですね。でも、どうやって、」

「ガーべを持たない人でも、ガーべが使える道具があるんだ。まぁそれは、後々説明するよ。」

「わかりました、ありがとうございます。」


やっぱり、すごい世界だな。道具を使って簡単に異能が使えるんだ。ほんと、二次元の世界みたい。


私たちは、ギルドに入って席に座る。みんな、周りを気にしているようだ。なんかあるのかな?すると、少し遠くから声が聞こえる。


「おいおい、プリエが子ども連れてるぞ。」



読んでいただきありがとうございます

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