49.デート
「私たちは好き同士じゃないんですか、?」
理性を保つためにデートを否定したのに。なんで、理性が崩れそうになってるの?もちろん好きだよ、大好きだよ!!だけど違うじゃん。私の言う好きって異性同士の付き合うとか、そういうのだよ。あ、同性もあるか。って、そうじゃなくて!
「いや、あのもちろん好きですよ?だけど、私の言う好き同士は、結婚するとか、そういう好きで、」
「なるほど!そういう事ですか。じゃあ、お友達デートですね。」
そういうことなのかな?それでいいのかな?でも、デートって言葉に異常反応する自分キモイな。でも、デートなんてしたことない。こんなにかわいい人をエスコートしたい。よく知らない場所だし無理かな、。
「お友達デート、どこ行きましょうか?」
「そうですね、まずは日常的に使いそうな場所やお店を案内しますよ。」
これは、デートというよりガイドされてるみたいになりそうだ。
タニアさんは歩いてるだけでかわいい。こんな子リアルで見たことない。特になにかしている訳では無い。ただ歩いてるだけ。それだけで、こんな眼福になるなんて。
「ここが美味しいスイーツ屋さんです!」
家から歩いて十分ほど。タニアさんが指さす方向を見てみる。お店の窓にメニューが書かれている。
「ここのパフェすごく美味しいですよ!」
「え?」
いきなり知らない女性の像と共に聞いたことのない声がした。思わず周りをキョロキョロする。
「それもガーべの一種なんですよ。メニューを一定時間見ると、発動するようになってます。」
「なるほど、これで実際の声を伝えて宣伝してるんですね。」
「そういうことです。」
宣伝の仕方が上手いな。他にどんな感想があるのか、もう少しメニューを見続けてみよう。やっぱり知らない人だらけだな。
「ここのスイーツはすべて絶品で中でも食べて欲しいのが、」
あ、知ってる声だ。でも、姿は見えていない。プライバシーは、きちんとしているようだ。
「タニアさん」
「なんですか?」
「タニアさんもこれにコメントしてますよね?」
「あ、やっぱり分かっちゃいました?」
タニアさんは恥ずかしそうに顔を手で隠す。少し耳が赤い。面識のある人にバレないようにしてたのか。
「でも、今日はまわる場所が沢山あるので、お預けです!また、一緒に来ましょ。」
ここまで気にならして、お預けか。また一緒にデートができるって考えたら全然いいか。
「次はこっちの道です。でも、ここすごく混んでるんですよね。」
「ほんとだ、ここを通らない道順はないんですか?」
「あったらいいんですけど、ないんですよ。」
そっか、タニアさんとはぐれないようにしないと。って、あれ?ここってもしかして。
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