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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
48/128

48.二人きり

一日自由。アイリス、キキョウ、サフラは早々に出ていってしまった。残されたのは、私とベーア、そしてタニアさんだ。今さらながら、ドキドキしてしまう。


「カリノ、今日どうするんですか?」


タニアさんが私の顔を覗き込んで、手をふっている。なんですか、このかわいい生き物。抱きしめたい、けど引かれそうだからやめる。


「この世界のこと、まだよくわかってないんで何をしようにも、」

「あ、そうでしたね。前の世界の休日は何してたんですか?」


う、痛いところをつかれた。ゲームとかアニメ、マンガって言ってもこの世界にはない。推しみてデレてました、なんて言えるわけない。きっとタニアさんに嫌われて終わってしまう。


「部屋でゴロゴロしてましたね」

「そうなんですか?!今のカリノからじゃあまり想像できませんね。」


タニアさんの目には私がそんなによく映ってたの?!ますます本当のこと言いずらくなった。でも、確かにこっちの世界でだらけた自分って、出てきてないな。


「カリノに用事があるなら、と思ったけどないようだから、アイリスが言ってたように私とお出かけしませんか?」


え、まじ?さっきアイリスが言ってたの冗談だと思ってた。タニアさん本人の口から出たってことは、冗談じゃないよな?いや待て、タニアさんはタニアさんだ。アヤメじゃない。落ち着け、東条カリノ。


「いいんですか?」

「もちろんです!前からカリノと二人きりで話してみたかったんです!」


タニアさんは満面の笑みで言う。心臓を撃ち抜かれた気分だ。私の心の中では、二人きり、という言葉がループされている。もう一回死ぬのかな、ありえるな。幸せすぎる。


「じゃあ、ぜひおともさせてください。」


タニアさんは、嬉しそうにぴょんぴょんはねている。かわいいなぁ。


「これは、あれですか。巷で言う、デートというやつですか!」


目を輝かせながら言う。なんだ、デートだと思っていいのか?!というか、デートする前に死にそうだ。妄想の中の私は、血を吐いて気絶している。タニアさんの前では、平常心でいないと!


「デートとはまた違うんじゃないですか?ほら、デートっていうのは好き同士の二人がお出かけすることですし、」


私の理性を保つためだ、デートは否定させてもらう。


「私たちは、好き同士じゃないんですか、?」

読んでいただきありがとうございます!

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