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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第四章 この世界の相棒
45/128

45.大事件ーアイリス

カリノたち大丈夫かな。二人プラス一匹が巣穴に入ってから約五分。相変わらずカリノの妄想癖は続いてる。あいつの頭の中見るのが一番楽しい。


「アイリス、私たちはどうしましょうか。」

「今は入口前で見てるしかないね。なにか予知があったりした?」

「いいえ、なにもないです。でも、それが逆に心配というか。」


なにもないならいいのだが、確かに今回は少し不安だ。


「なぁ、なんかザワザワしねぇか?」

「ザワザワ?」

「あ、周りがじゃなくてよ、嫌な予感がするというか。」


キキョウの予感は当たりやすい。なにかあるのか、このクエストに。まぁなにか起こらない限り、下手に動くこともできない。カリノたちの情報か、タニアの予知待ちだ。


「静か過ぎねぇか?」

「そうだね、少し妙だ。」


こんな森の中でベーア以外のモンスターがいないなんてことあるのか?それくらい、ベーアが凶暴なのか、それとも何か、


(アイリス、聞こえてるといいんだけど。巣穴にいたベーアがみんな死んでる。もしかしたら、まだ近くにいるかもしれない。気をつけて。)


ベーアが全部死んでる?!いや、ベーアは巣穴一つにつき、二、三十頭はいるって話がある。それほどのことが簡単に出来るわけない。ましてや、巣穴の中は暗い。自由に身動きが取れない状態で討伐をするなんて。いや、相手はモンスターかもしれない。だとしたら、静か過ぎる。人間の仕業なのか?


「了解したよ、そっちも気をつけて。」

「どうしたんですか?」

「巣穴の中にいたベーアが全部死んでたって。」


二人とも目を丸くしている。心の中も穏やかじゃなさそうだ。討伐されてからの時間もそんなに経っていないようだけど、僕たちはなにも見てないし、感じられてもいない。それに、僕のガーべが一切反応しなかった。人間だったら、声が聞こえてくるはずだ。


「とりあえず、まだ近くにいるかもしれない。緊張感持っていこう。」

「わかりました。」

「おう、任せとけ。」


今回のクエストどうなってる、今までこんな状況聞いた事ないぞ。モンスターがどうかはよくわからない。だけど、一人だけ怪しい奴がいる。僕のガーべをすり抜ける奴。


「これは、大事になるかもな。」


僕が思っていることが確かだとしたら、そいつを今すぐぶん殴りに行きたい。

読んでいただきありがとうございます!

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