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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第四章 この世界の相棒
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42.ベーア作戦

ベーアの視線の先を見ると、岩山のようなものが見えた。あれがベーアの巣穴。心做しか、周辺がどんよりして見える。


「作戦をたてようか。何もなしは、危険だからね。」


作戦、どうしよう。まずベーアが先頭なのは間違いない。こんな森だから、他のモンスターもいるだろうし。


「ねぇ私とベーアが巣穴に入っていくよ。」

「言いましたよね?絶対に離れないと。」

「待って、お嬢。カリノには考えがありそうだ。ね?」


アイリスが目で促してくる。そうだ、もう一人で突破しようなんて思ってない。


「四人には巣穴の前にいて欲しい。森の中だし、きっと危険なのはベーアだけじゃない。」

「そうですね、たしかに全員で入ってモンスターの狭いテリトリーで挟み撃ちは怖いです。」


タニアさん、ちゃんと理解してくれたみたいだ。


「だったら、うちも巣穴入るわ。」


意外な人が出てきた。まさかのサフラだ。でも、どうして、


「うちのガーべは移動型、巣穴で何かあった場合カリノとうちの二人くらいなら外に出せるわ。」

「たしかに外にいる俺らはいくらでも逃げられるもんな。」

「いや、でも」


アイリスは結構動けるし、キキョウも足を変化させれば余裕で逃げ切れるだろう。だけど、タニアさんが心配だ。もしもを考えると、


「心配いらないよ。もしもがあれば、キキョウがタニアさんを抱えていくさ。」

「そうか、じゃあサフラお願い」

「うん、まかせな!」


サフラも頼りになるな。最初はただニコニコしてるだけだったのに。最高のパーティに入れたな。


「よし!じゃあ、ちんちくりんとサフラ、ベーアが巣穴の中。俺とお嬢、アイリスが外ってわけだな!」

「そういうことですね、カリノ。」

「はい、なんでしょう?」


タニアさんが真剣な表情だ。ちょっと怒ってるのかな。


「私だってガーべが使えます。もし、未来予知で三人に危険が及ぶと判断した場合、アイリスのガーべでサフラに連絡し、外に出しますからね。」

「それは心強い、お願いします。」


なるほど、そういう使い方もできるのか。いいコンビネーションが取れそうだ。


「それじゃあ、行ってくるよ。」


私とサフラは三人に手を振りながらベーアの後ろをついて行く。いよいよ冒険って感じだ!

読んでいただきありがとうございます!

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