40.いざ、ベーアの森
ここがベーアの住む森。見上げるほどの木々が生い茂っている。東京のビルくらいあるんじゃないか?まぁ、1回しか行ったことないけど。
「ここがそうなんですか?」
「はい、そうみたいです。」
四人もこれだけの高さの木々は見たことがないようだ。みんな口が開いたまま、ぽかんとしてる。それにしても、ほんとにこのベーアに任せちゃって大丈夫かな。今更だけど、不安になってきた。やっぱりここは、私が
「一人で行く、なんて考えないよね?」
「いや、えっと、」
アイリスは私の顔を覗くように、入ってきた。敵わないな。
「そうなのか?!」
「いや、まぁ少し考えた、」
「うちらが足でまといになってしまう?」
「いや!そういう意味じゃなくて、」
あぁ勘違いさせてしまう。足でまといとか、そういうのじゃない。むしろ、近くにいて欲しいくらいだ。だけど、こんな森だなんて思ってなかったし。完全にベーアのテリトリーじゃないか。
「ねぇベーア」
「なんですかな、主」
「ベーアって、こんな森の中に住んでいて身動き取りにくくないの?」
「その辺は大丈夫ですぞ、我々ベーアは、どんなに足場が悪くても瞬時に動くことができる。抜群の運動神経を持っておる。」
ベーアは堂々と胸を張っている。一緒に行動するとなると、心強い。だけど、今からそいつらのテリトリーに入っていくって考えると、、、。鳥肌が立つ。
「やってみないとわかんないよ。」
私の肩にポンっと手を置いたのはアイリスだ。
「あぁ、やる前から逃げるのは嫌だからな。」
「うちらだって、成長しないとね」
アイリスに続いて、キキョウ、サフラも手を置く。
「まずカリノを誘ったのは、私たちです。カリノ一人に任せられるわけないでしょう。私たちは仲間です。どんなときも、この五人で乗り越えるんです。」
そっか、そうだよね。私たち五人でやらなきゃ意味が無い。五人で一つなんだ。今までこんな仲間いたことなかったから、自分一人で考えてた。もう前とは違うんだ。って、私の背中に乗られて言われても、少し笑けて来ちゃうな。
「そこは、黙ってよう。本人、今ちょードヤ顔だから。」
アイリスがクスッと笑いながら、ウインクをした。イケメンだな。今タニアさんはドヤ顔なのか、え、めっちゃみたい。なんで私だけ見れないの?
「主、そろそろ行かないと日が暮れて危険になりますぞ。」
「え?あ、ごめん。それじゃあ行こうか。頼んだよベーア。」
私たちは顔を見合わせる。ここからは、危険が隣り合わせだ。怪我なく帰るの目標!
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