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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第一章 異世界生活スタート!
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4.推し登場?

まさかの推し登場?!

ちょっと待って。推しに手握られてるとか、死んじゃいます!

二次元だから妄想だけで終わりだったのに、目の前にいらっしゃる。

これは、あの天使様に感謝するしか・・・


「アヤメ?それは誰のことを言っているのですか?」

「え?」


ただただ、そっくりってだけ?危うく変に妄想するところだった。

別人だったとしても、この可愛さは反則だ。

それにしても、私が妄想によって荷物を取り上げたと知ったときの反応。なにか知っているような感じだった。


「私の名前はタニアよ。あなたは?」

「東条カリノです。」

「トウジョウ?」

「あ、カリノで大丈夫です。」


この世界には名字の概念が存在しないのか。

タニアって、あまり聞かない名前だな。言葉は理解できるけど、街並みといい、本当に日本とは別世界なんだな。

まさか、別世界から来たなんて言ったら驚かせてしまうだろうから、


「あの、この世界について友達と調べ直してみよう!ってなったんですけど。なにか情報ないですか?」


なにが友達と調べ直してみよう!だ。

明らかに街を歩く人たちとも服装が違うし、名前も変だし。

完全に怪しい人じゃないか。


「嘘ですよね?」


ほーら!やっぱり!!こんなの信じる人がおかしいよ。


「あ、はい。すいませんでした。えっと、私、元いた世界で色々あって、この世界に転移されてしまったんです。とはいえ、なんの情報もないので誰かに教えてもらおうと、」

「なら、私について来てください。」

「え、いいんですか?」

「あなたは恩人です。それに、もう少し聞きたいこともあるので。」


恩人か。なかなかに良い響きだな。

もう少し聞きたいことって言うのがすごく気になるし、タニアさんにとってもプラスになるなら是非ついて行こう。

これからどうなるのか、不安は山々だけど、なんとかなる!って思っている自分が少し怖いな。


(ていうか、部屋で着てるジャージのまま来たから、少し寒いな。

パーカーとかあったら暖かいだろうな。)


「うわっ!!」


パーカーがあったら。そんな小さな妄想をすると空からパーカーが私の上に降って来た。私好みの良いパーカーだ。

どこから落ちてきたのか。そんなことを考えるが、明らかに新品だったのでそのままそのパーカーを被った。

思った通り、いい感じに暖かい。

妄想が現実になるって、今までなかったな。

なんか、ちょっといいかも!


―――――このときのカリノは、自分の妄想によって振り回されることをまだ知らないのである。


読んでいただきありがとうございます。


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