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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第四章 この世界の相棒
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37.傷つけないために

「なるほど!カリノさんの氷結型を使えば冬も作り出せるんですね!」

「ベーアがいる周りだけを冬にしてしまえば、大人しくなるはず!」


そうと決まれば、今すぐ実戦だ!


「キキョウ!いい案が出たから、ベーアから離れて!!」

「了解!」


キキョウは足をうまく変形させ、飛んできた。


「それで?いい案ってのは?」

「まぁ見てればわかるよ。」


(まずは、ベーアの周りの地面を氷漬けにする!)


地面が急に氷漬けになったため、ベーアは足を滑らせていた。たしかに、あれだけ見ていれば可愛いのかもしれない。


(ベーアを乗せるソリを氷で作る、それで巣穴まで移動できるようにする。)


ベーアは氷で出来たソリに乗せられた。日光によって体温が上がるのを防ぐために屋根付き。それと気温に負けないよう、溶けにくいものにした。


「ほんとにベーアが大人しくなっちゃった。」


氷のソリに乗せてからのベーアは、周りをキョロキョロしながらキョトンとする。ただのかわいいクマだ。


「あとはこれを移動させれば、」

「でもよ、ちんちくりん。ベーアは何体もいるんだぜ?」

「巣穴の周りを冬にしちゃえば?」


でも、そう簡単には行かないよな。実際、ベーアがどれだけいるのかも知らない。無茶な作戦だったのか。


「ねぇカリノさん。なんかベーアがこっちをずっと見ている気がするのですが。」


ほんとだ。すごく視線があっている。ベーアが仲間にして欲しそうにこちらを見ている。という、セリフが流れてきそうだ。


「そのとおりじゃ!よくわかったな譲ちゃん。」

「誰?!」

「どうした?カリノ、誰も話してないぞ?」


でも、今はっきりと声が聞こえた。このパーティには男はいないはずだ。なのに男性の声がした。え、怖いです。普通に怖いです。私にしか聞こえてない声ってなに?!心霊現象だよ。私そういう系統の話は苦手なんだよ。


「なにを言っておる。わしだよ、わし。」


わしってなんだよ。オレオレ詐欺ならぬ、ワシワシ詐欺かよ。もういいから、誰なのか言ってくれよ。反応からするに私が考えてることはわかってるんだろ?


「カリノ、誰と話してるの?いつも以上に心の声がうるさくなってるよ?」

「いや、なんか声が聞こえるんだよ。譲ちゃんだとか、わしだとか。」

「慣れないガーベを使って、頭おかしくなったんじゃないか?」

「キキョウにだけは言われたくないよ!」


ほんとになんの声なんだよ。


「だから言っておるだろうに。わしだよ、譲ちゃんの目の前におるじゃろ?」


は?まさか、この声って・・・。

読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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