33.日常
寝言が少し気になったものの、時間もなかったのでタニアさんをガーベを使って起こした。氷のうを取り出して、顔につけたらすぐに起きた。その後タニアさんは自室へと戻って行った。寝顔も最高だったが、寝起きも最高だ。
(パーカーを変える)
簡単に着替えたところで、リビングに向かった。アイリスしかいないと思っていたが、キキョウもサフラもいた。サフラは目に何かしている。昨日のガーべで目を休めているのか。あまり模索はしないようにしよう。
「おはよう」
「お、ちんちくりんやっときたか」
「キキョウも来たのさっきでしょ」
キキョウとサフラは席についていた。アイリスは、朝食を作っているようだ。アイリスの料理なら安心できる気がする。
「アイリス、なにか手伝えることある?」
「いいよいいよ。カリノは座ってて」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
タニアさんはまだ来ない。また寝てたりしないかな、ちょっと不安だ。昨日は寝れなかったから、アクビが出てしまいそうだ。なんとか我慢しないと。
「ちんちくりんは、ちゃんと寝れたか?」
まさかの質問!キキョウはタイミングがいいんだよな。でも、ここで嘘つくのは違うよな。
「あんまり寝れなかったや。なんか、新しい環境で緊張しちゃって。」
「大丈夫?今日のクエスト」
「それは大丈夫。元いた世界でも徹夜とかは、よくしてたから。」
まぁアニメ見たり、マンガ読んだり、妄想したり。勉強して徹夜は、一度もしたことがない。全部、オタク活動だ。
「今日は、どんなクエスト行く予定?」
「そうだな、ちょっとレベル上げてみるか」
「でも、その前に戦略とか考えてみないとね。」
このチームはちょっと無謀なところがあるから。ちゃんと考えないと、余計な体力を使ってしまう。それは、なんとしてでも阻止したい。
「それって、カリノがおぶりたくないだけでしょ?」
「おぶること自体はいいんだけど、距離が長いとしんどい。」
あんな美少女をおんぶする機会なんて、この世界に来るまでは絶対になかっただろう。元いた世界では、少しだけ鍛えていたことがある。だから、タニアさんをおぶって来ることもできた。この世界に来てから、過去のことが役に立ってきている。ありがとう、過去の私よ。
「おはようございます。」
やっとタニアさんが降りてきた。
「よし、丁度いいタイミング!朝食できたよ」
メニューはというと、日本とさほど変わらなかった。食パンにスクランブルエッグ、ウインナー、野菜少々。それぞれに使われている具材がどうかは知らないが、見た目は変わらない。
「いただきます!」
読んでいただきありがとうございます。




