表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第三章 ライバル登場?
30/128

30.ガーベ発表会が終わり

ガーベ発表会の方も少し落ち着いてきた。私の発表が終わった後からは、みんなでテーブルを囲んでご飯を食べている。


「にしても、ちんちくりんはすごいな」

「どうしたの?急に」

「いや、あのフロストを前にして同じようなガーベを使うなんてさ。氷結型があまりいないのもそうだが、誰でもかなり勇気のいる事だ」


正直あのときは、みんなのことしか頭になかった。フロストが出てきてから四人だけ表情が違った。必ず何かあると思った。そんなときにアイリスから自分を信じろって。しかもタニアさんもそう言うなら、やるしかないだろ。


「ほら一番だって言ってたから、宣戦布告みたいな?」

「これから大変になりそうですね。」


まだ始まったばかり。元の世界では、妄想しかして来なかったけど、ここではたくさん挑戦して行きたい。前を向いて生きていきたい。


「今のままじゃ一番には、程遠いよな。」

「そうだよね。」

「ガーベを鍛えるだけじゃダメってこと?」

「そう、うちらは今、ギルドの中でもほぼ底辺。一番を早く目指すなら、レベルの高いクエストをたくさん受けないと」


なるほど、パーティにもクラス分けがあるのか。難しいクエストを受ければ受ける程、クラスが上がっていく。フロストはどんどん難しいクエストを受けるだろうから、離されて行ってしまう。


「難しいクエストを受けるだけじゃないけどね。」

「何でですか?そのほうが効率よく行くのに。」

「難しい分、体力の消耗がすごいんだ。それに、知名度が上がるほど、指名のクエストも来る。」

「フロストたちへの指名は多くの貴族から来ています。」


フロストって、そんなにすごいのか。そりゃ、みんなが歓声を上げるよな。ヒーローみたいなもんだ、みんな憧れる。そんな人たちに勝てるのかって、過去の私に言ったら、絶対に無理だって言う。だけど、こんな短い時間で人は、変われる。絶対成し遂げてやる。


「いい意気込みだよ。みんなで成し遂げよう。簡単なクエストを通して、全員のガーベを再確認だ。」

「よっしゃ!やってやるぞ!」


なんか、青春を送っている気がする。仲間ってこんなに良いものなんだ。


「さぁ、早く食べ終えて、早く寝よう!また明日、クエストを受けて確認しようか。」

「そうしましょう。」


明日から一番を目指してやっていく。充実した日々になるだろうか。


「おい、お前さっきの奴だよな。」

「え?」


急に肩に触れられた。顔を上げてみるとそこにはフロストがいた。


「なぜわざわざ、私たちのところに来たのですか。フロストさん」


そう言ったのは、タニアさんだった。顔を見ずとも分かる。声がすごく怒っているようだ。

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ