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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第三章 ライバル登場?
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29.新たなガーベ

アイリスの声だ。そこまで言われちゃ、やるしかないだろう。フロストと張り合うには、平等に行かないと。じゃあ、氷を真似てみるしかない。まだ自分に出来るかは、分からない。だけど、自分を信じる!


(このギルド内に氷を張り巡らせるんだ!!!)


想像し、フロストを真似て右足を踏み込んだ。すると、私の足元からメキメキと氷が伸びて行った。フロストほどのインパクトはないが、初めてにしては良い出来だと思う。一安心して、右足の力を緩めた。フロストのときと同じく、氷が消えていく。


「どうやった・・・。」

「え?あ、普通に氷を張り巡らせるように想像しました。」

「チッ!」


フロストは舌打ちをしてステージから降りていった。怖いし、すごく柄が悪い。もうあの人はとは、あまり話したくないな。精神力が保たない。そういえば、周りが静かすぎる。マズイことをしてしまったのか。


「えっと、なんかすいませんでした。」


正面を見て頭を下げた。でも反応がない。そう思って、顔を上げる。すると、司会のような人が私の肩に触れた。


「こりゃすげーぞ!!新たなスターの誕生だ!!」


そう叫ぶと、観客の人たちも叫び始めた。前に立って聞くと全然違う。声の迫力に飛ばされそうになる。


「お嬢ちゃんは、この発表会を見るのも初めてかい?」

「はい、ほんとにこの辺のこと何も知らなくて。」

「今気づいたが、最近複数型ガーベ持ちだって話題になってた子かい?」

「話題になってるかは知りませんが、複数型ではあります。」

「フロストに次ぐスターだな!!あいつも複数持ちだ!」


そうだったのか。でも複数型って言わないってことは氷結型ともう一つってところか。何を持ってるのか気になるな。


「お嬢ちゃんも頑張ってくれよ!期待の新人だな!!」


観客に問いかけるように言うと、がんばれよ!だったり、期待してるぞ!と、たくさんの声が聞こえる。この世界では、初めてのことばかりだ。


「じゃあ、次行くぞー!この若者たちの次に行くのは誰だー!」


そう叫び始めたので、私はステージを降りた。降りた先には、四人が待ってくれていた。


「大丈夫か?」

「まさか、ちんちくりんのことだったとは」

「うちがカリノの立場だったら、ぶっ倒れてるわ。」


それぞれ、心配そうな目で見て来る。でも、心配と言うより不安の方が強い気もする。


「大丈夫だよ。まぁ、めっちゃ怖かったけど」

「でも、新しいガーベが見つかって良かったですね。」

「そうですね。これは、少し特訓すれば即戦力になりそうです。」


収穫はあったものの、本当にこれでよかったのだろうか。少し不安は残る。

読んでいただきありがとうございます。

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