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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第三章 ライバル登場?
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26.パーティの楽しさ

「はぁ、はぁ。アイリス、追いかけ回しすぎ・・・。」

「だって、カリノが・・・。」


私とアイリスは、少しじゃれるつもりが、だんだんとガチになってしまった。こんなに走ったのは久しぶりなので、心臓がバクバクしている。しんどすぎる。


「お前ら、やり過ぎだろ。」

「大丈夫ですか?はい、水置いときますね。」

「ありがとうございます。」


私はテーブルに置かれた水を頂いた。冷たくて気持ちがいい。アイリスも頂いている。私たちは飲み干したコップをテーブルに置いて、立ち上がる。急に立ったから、少しフラついてしまう。そこをサフラが支えてくれる。


「大丈夫?」

「うん、生まれつき貧血気味なんだよね。」

「無理だけはしないでね。なんかあったら、うちの肩使って」

「ありがとう。」


私はサフラの肩を借りながら、イスに座る。そういえば、晩御飯まだかな。話に夢中になってたから、時間の感覚がよく分からなくなった。


「もうそろそろだね。メニュー頼んじゃおうか。」


と言うと、店員さんを呼んで、パーティセットというものを頼んだ。いちいち考える必要がなくて楽だな。


「そういえば、キキョウの服装って、ギルドで働いてても違和感ないよね」

「ん?あ、そうだな。別の服装でもいいんだけど、なんかこっちのがしっくり来るんだよ。」


そんなもんなのか。まぁ、確かに自分にしっくり来るものってあるもんな。


「カリノもその服装が落ち着くの?」


あ、そうだ。ガーベを使って服装を少し変えていたのだが、パーカーが一番落ち着くのでそこは固定だった。


「そうだね。私もこれが落ち着く。」

「いいね、似合ってるよ」

「褒めても何も出ないからね」

「わかってるよ。」


でも、この日本で当たり前だった服装は、この世界で少し浮いている。変えた方がいいのか、と考えたときもあったが、面倒くさくてやめてしまった。異世界に来たら、世界観に合わせた服装で冒険したいと妄想したこともあった。だけど、実際にその立場になるとどうでもよくなってしまった。


「別に変えなくていいよ。カリノなら見てるだけで満足でしょ?それに、カリノはカリノの個性でいいんだよ。」

「途中バカにしてたような気がするけど、まぁ私の個性で行くよ。」


そんな会話をしていると、続々と人が集まって来ていた。アイリスが言ったからには、何か理由があるんだろうけど。


「さぁ、もうすぐ始まるよ。カリノは特にちゃんと見ておくんだぞ。」


何人かが前方へ集まっている。何が始まるんだろう。

読んでいただきありがとうございます。

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