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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第二章 異世界生活本格始動!
19/128

19.ハーゼ料理と質問コーナー

「うんま!!!」


なにこれ!今まで食べた肉で一番近いといえば、鶏肉だけど断然ハーゼ肉のが美味しい。油に少し甘みがあって、パリパリしてるけど柔らかい。でも、何かを付け足したら、もっと美味しくなるような、


(あ、そうだ。塩コショウをこのお肉に少しかけたいな)


何もないところから、塩コショウが少しだけかけられた。そのお肉を一口。お!塩コショウめっちゃ合う!この世界には、塩コショウはないのか。こんなに美味しいのにな。


「どれどれ、僕にも食べさせてくれよ」


私の手元にあった肉を無理矢理食べられた。日本人の味覚ではなく、この世界の人の味覚的にはどうなんだろうか。


「ん!これは美味しいな。でも、この味は生まれてから食べたことないな。」


そうか、ないのか。食べる度にガーベを使うのも何だかな。


「それは入れ物で出せないのか?」

「出せると思いますが」

「それを調味料の専門家に見せれば、色々調合して作ってくれるかも。」


(塩コショウを入れ物ごと出して)


「これでいいですか?」

「ありがとうね。これを渡せば、研究はしてくれると思うよ。」

「でも、どうやって渡すんですか?」

「ギルドでは、特定の場所になら物を届けてくれるサービスがあるんだよ。」


なるほど、郵便局みたいな役割もしているのか。アイリスさんは、後で行っておくよ。と言い、三人と目を合わせアイコンタクトをしてから肉を頬張った。四人それぞれがいい反応をしている。アイリスさんが私の肉を食べたときは、ズルいみたいな目してたのに、もうその面影はなかった。


「うち、こんな立派なハーゼ食べたの久々だよ。」

「それは、全員そうだろ!」

「カリノさんは、初めてですけどね。」


みんなすごく楽しそうだ。こんな笑顔が見られるなら、なんでも出来そう。何かもう、推しに費やすぐらいの勢いになりそうだ。推しのためなら、なんでもする。学生ではあったが、本職は推し事だ。でも待てよ、この世界じゃそれが出来ないんじゃないか?そう考えたら、考えるのを放棄したくなり、テーブルに頭を伏せた。


「なぁ、ちんちくりんはここに来る前、何してたんだ?」

「え。あ、普通の学生だったよ。」


本職が推し事なんて、言える訳ない。ここは、隠し通さないと。


「普通って何だよ」

「私も気になります!カリノさんが何をしていたのか!!」


これは、マズイことになったような気がする。


「君の予想している通りだよ。この二人は気になりだしたら正解が出るまで、質問攻めだよ。」


やっぱりマズイじゃん、どうしよ。




読んでいただきありがとうございます。

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