表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第二章 異世界生活本格始動!
17/128

17.疲れを癒やす場所

「ここがこの街の銭湯です!!」


ここでもタニアさんが一番に張り切っている。


「アイリスさん、やけに元気ですね。」

「温泉なんて久しぶりですから!」


私が最後に温泉に行ったのは、中三の頃かな。修学旅行で行った以来だ。まぁ温泉に入っても妄想三昧だったけど。そういえば、何の妄想してたんだったかな、


「カリノ!早く行きましょう!!」


思い出したらまずい気がするし、考えるのはやめにしよう。ここもギルドとまでは行かないが、なかなかに立派な建物だ。栄えているというのがよくわかる。みんなで脱衣所に入り、服を脱ぐ。タニアさんとアイリスさんは、平均といったところか。サフラさんは意外と小さい。キキョウさんは・・・。ん?!あんなに狂犬みたいな男っぽい性格してるのに、一番スタイルがいいじゃないか。着やせするタイプだったんだな。


「さぁ、行こうぜ!」


あぁ、キキョウさん。せめて前は隠して行きましょうよ。みんなで横並びに座り、桶に溜めたお湯を頭の上から流す。これだけでも十分気持ちいい。各々全身を洗いお湯に浸かりに行く。


「あぁ、やっぱ温泉は気持ちいいな。風呂とは全然違う。」

「こら、キキョウ。足は閉じなさい。お客さんが少ないとはいい、女の子なんだから。」


アイリスさん、ナイスです。キキョウさんも大人しく足を閉じた。にしても、ほんとに懐かしいな。あ、そうだ。修学旅行のやつ思い出した。妄想のし過ぎで倒れたんだ。あの時は、今とは別の推しだった。あとは、推しカプで妄想するのではなく、自分と一緒に生活しているように妄想していた。他の人はどうか分からないが、自分としては昔のほうが痛かったと思う。


「へぇ、カリノは変わった子だったんだね。推しっていうのがよく分かんないけど。」

「アイリスさん!やっぱり私の思考を読まないでください!」

「えー?だってカリノの思考が一番面白いんだもん」

「体力の無駄遣いです!」

「残念!特定の人に使い続けると体力が減らないようになるんだよ。本番の時にごっそり持っていかれないように訓練だよ!」


言い返せなくなった。これで読まないでくださいって言ってしまうと、本番のクエストになった時に迷惑をかけてしまう。それだけは、何としてでも避けたい。


「物分かりがいいみたいでよかったよ。」

「地味に面白がってませんか?」

「そんなことないさ」


絶対面白がってる。とは思っても、もう何も言えない。そんなやり取りをしている間もタニアさんとキキョウさんは、小学生みたいにはしゃいでいる。やはり、サフラさんはニコニコだ。温泉にもだいぶ浸かっていたので少しのぼせてきた。


「そろそろ上がりますか」

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ