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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第二章 異世界生活本格始動!
16/128

16.噂となるパーティ

タニアさんをおぶったまま、やっとの事でギルドに着いた。途中で寝始めてから、さらに重くなっていた。そんなタニアさんを下ろし、私はイスに座った。出来る事なら、もう動きたくない。キキョウさんとサフラさんもイスに腰掛ける。アイリスさんは、受付に向かって行った。


「お疲れ様です。初クエストどうでしたか?」

「カリノの良い力試しになりました。あ、それとハーゼの引き渡しを」

「そうですか、ならよかったです。業者に頼んでいないようですが、どのように引き渡しを?」

「ハーゼを20匹ぐらい置ける場所あります?」


受付さんは最初、20匹と聞いて驚いているようだった。初心者でそこまで討伐して来るパーティはあまりいないらしい。それに、その数のハーゼを業者なしで引き渡しに来るのは、始めて見たらしい。


「ここならいいですよ。」


そこは、ギルド前の広場だった。受付さんは他の人と協力して広場の一角にブルーシートを貼った。改めて見ると広場はすごく広いと分かる。それに、こんなことをするのが珍しいのか、多くの人が集まってくる。


「カリノ、いいよ。」

「こんな大勢の前で?!」

「みんなに僕たちの事を知ってもらうつもりでさ」


そんな、あんまり人前に立つのは得意じゃないんだけど。アイリスさんの頼みなら、


(回収したハーゼの死体20匹をこのブルーシートの上へ)


ドカドカと積まれていくハーゼを見ている人たちは、一言も発さなかった。何か、まずい事でもあったのだろうか。私は少し不安になりながらもアイリスさんの方を見た。


「これで全部だと思います。」

「ありがとうね」


そう言ったアイリスさんは、受付さんの所へ行き、何かを話している。すると、受付さんはハーゼに近寄ったり、ギルドに戻ったりと、忙しそうにし始めた。アイリスさんからは、少し待って、という様な合図が出された。


「今あの子が出したのか?」

「あの子のガーベって、確か複数型よ。」

「あのパーティ初めて見たな。」


と、色々な声が聞こえてくる。あまり、いい気分はしないな。他のメンバーは大丈夫かな、と思いそちらの方を見る。そうすると、タニアさんとキキョウさんは、なぜか誇らしげでドヤ顔だった。サフラさんは、そんな二人を見てニコニコしていた。今すぐに言ってやりたい。キキョウさんはまだしも、タニアさんはほぼ何もしていないと。


「みんなー、引き渡し完了したよ。」

「飯か?!」

「それはまだ早いかな。これから捌いたりするから、まずはお風呂はいりに行こうか。」


そして、また五人で歩き出した。タニアさんは寝たからか、少し元気になっていた。まぁ、面倒にならなければ何でもいいさ。



読んでいただきありがとうございます。

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