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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第二章 異世界生活本格始動!
14/128

14.初戦闘−ハーゼ

「でか過ぎないですか!!!」


確かに容姿はウサギだ。耳が長くて、ぴょんぴょん跳ねていて。だけど、サイズが違いすぎる。パッと見、ニメートル以上ある。こんなのを討伐するとか、無理があるだろ。


「そうだ言い忘れてたけど、ハーゼは耳が良いんだ。だから、キキョウみたいな戦い方をすると」


アイリスさんが途中で視線を変えた。私もつられてその視線の先を見る。


「だーー!!どんだけ出てくるんだよ!きりがないぞ!」


ハーゼをドカドカ討伐しながら、嘆いていた。なるほど、キキョウさんは自分のガーベを使って、ハーゼをなぎ倒している。だけど、音が大きすぎたり、ハーゼの鳴き声で仲間が寄ってくるんだ。でも、音を出さないように倒すとなると。私は視線と意識をキキョウさんの周りにいる、ハーゼ数匹に移した。


(ハーゼの顔を水で覆えば、鳴き声もしなくなるかも)


すると、ハーゼが水で溺れ始めた。でも、息苦しいからか、ジタバタし始めてしまった。一応討伐はできた。しかし、このままだと、またキキョウさんの周りに集まってしまう。顔だけでだめなら、


(ハーゼの全身を水で覆う。)


今度は全身にしてみる。足音も消せるから、音は最小限になるはず。すると、水に入ったハーゼは少しゴボゴボ言いながら、意識をなくした。その後は、水を外して念の為、とどめを刺しておいた。


「よし、こんなものですかね?」

「そうだね、いやーほんとにすごいね!」

「ちんちくりんだと思っていたが、助かった。」


キキョウさんからは不本意だが、という感情が受け取れる。今日いきなり現れた怪しい奴を信じろっていう方が難しいだろう。そう考えるとアイリスさんとタニアさんは少し気をつけた方がいいんじゃないか。サフラさんは、よくわからない。ん?あれ、タニアさんどこ行った?


「ぎゃー!!!」


あ、ずっとハーゼに追われてたのかな?器用にハーゼをかわしながら、ひたすら逃げている。確かに、タニアさんは未来予知型だから、近距離は不得意のはずだ。


「たぶん初クエストが嬉しすぎて、自分のガーベを考えずに突っ込んだんだろうね。まぁそんなところがお嬢の良いところだと思うけど。」

「そんなこと言ってないで、助けるのが先でしょう!」


(タニアさんを追ってるハーゼを全身、水で覆う!)


「はぁ、はぁ、はぁ、」

「大丈夫ですか?」

「怖がっだー」


子どもみたいに泣いているタニアさんを慰めるように背中をさする。タニアさんにはもう少し戦略というものを知ってもらおう。あとは、落ち着きを持ってもらおう。







読んでいただきありがとうございます。

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