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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第二章 異世界生活本格始動!
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13.カリノのガーベ

対人がダメか。でも、知能系の三人とかぶらなくて良かった。キキョウさんのようなパワー系は何人いてもいいけど、知能系は役割があるから多すぎてもバランスが悪くなる。なんか、元の世界でオタクやってて良かったな。


「命がないものは移動できますか?」

「いいものありますかね?」

「あの木とかどう?命が無いわけじゃないけど、人ではないし。力試しにちょうど良さそうじゃない?」


木って、めっちゃ大きいじゃん。根もはってるだろうし。ものは試しってこと?


(あの木を空中に浮かしたい)


そう想像すると少し地面が揺れた。すると想像した通り、大きな木が土を落としながら空中に浮いていた。うそ・・・。ほんとに出来ちゃった。どうしよう、この木。


「その木をどうしたいかは、君が決めな。」

「え、そんなこと言われても。じ、じゃあ」


(この木を使って、私の武器を作りたいな。んー、無難に剣とか)


その木は空中で分解し、中心部から剣が出てきた。そして、私の元へと降りてきた。なかなかにしっかりとした作りだ。私は、手に馴染ませるように素振りをした。さすがに振り回すには重いかな。


(もう少し軽くしたい)


微調整をするように木くずが舞った。もう一度素振りをした。こんなものだろう。ガーベを使いこなすことは出来てるかな。木が動かせればかなり良いのではないか。


「そうだね。今のはびっくりしたよ。ガーベ使いはじめの子がここまで出来るとは思わなかった。まぁ、後は実戦でどうにかなりそうだね。」

「そうなんですか?実戦って、ハーゼですか?」

「まぁそうなるね」


ただのオタクだった私がウサギを倒すなんて。そんな可哀想なこと出来ないよ。


「あ、そろそろじゃない?」

「よし!行くぞ!」


タニアさんとキキョウさんが走り出した。あんなにはしゃいで大丈夫だろうか。


「ごめんね、やっと出来るクエストだから嬉しくて仕方ないだよ。」


その気持ちはよく分かる。私もすごくやりたかったゲームが発売すると、即やり込んでクリアさせてたから。新しいものに出会う瞬間って、すごくドキドキするんだよな。


「僕たちも行こうか。」


アイリスさんが私とサフラさんの手を取って、二人の元へ走り出した。すると、二人は立ったまま動かなくなっていた。


「どうした・・・」

「すっげーーーー!!こんなにいるぞ!狩り放題じゃないか!今晩はハーゼ料理だー!」


私も二人から前方へ視線を移す。私はもっと小さいものだと思っていた。簡単だからって、持ってきたクエストだったから。


「え?」

読んでいただきありがとうございます。

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