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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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104.レザン救出作戦

四人がそれぞれの行動を始める。アイリス、キキョウ、サフラは屋敷内にいる人達の避難誘導へ、トラウベはレザンの後方で様子見をしに行った。やはり、四人が動いてもレザンは反応しなかった。これで私が動いたら、作戦決行になる。


「よし。」


私はゆっくりとレザンの前に立つ。レザンは、首の動きだけで私を追う。いざ目の前に立つと、本当に私なんかが助けられるんだろうか、と考えてしまう。そもそもの原因が私にあるんだし。でも、やるしかないんだ。力が及ばなくても、今ここで成長するんだ。必ず、成功させてやる。


「レザン!!聞こえてますか。お酒を割ってしまってごめんなさい。私があなたに何かをする権利なんてないだろうけど、周りにも影響が出てしまうので全力で止めさせてもらいます!」


通じているかどうかなんて分からないけど、それでも問いかけはやめない。一瞬でも隙が出来れば聞こえるはずだから。


「姉さん!もういいから、僕にはもうなんの危害も加えられてない!帰ろうよ。」


トラウベの声にも無反応だ。もうやるしかないのか。


「う、、、さい。じ、、、、まだ!!」


その声と同時に、圧を感じる。さっきまでとは、比べられない程の圧だ。何とか避けられるが、ギリギリだ。ワンテンポ遅れたらと考えると、寒気がする。


「くそ。近づくこともできない。」


私は何度かレザンに近づき、攻撃することを試みるが全く届かない。私がまだまだ弱いんだ。


「どいて、トラちゃんは私が守る。お前らなんかに渡すものか!!」


レザンの声がはっきりと聞こえた。


「誰もトラウベを取ろうなんて思ってない!」

「うるさい!!」


くそ、また近づけなかった。


「カリノ!もしかしたら姉さんは、ずっと夢を見ているのかもしれない!」


夢?たしかに、レザンが言っている状況と今の状況が違う。


「姉さんはきっと、過去の夢を見ている。頼む、カリノ。姉さんを助けてくれ。」


トラウベの目には涙が浮かんでいる。


「任せろ!!絶対に助け出すから。」


読んでいただきありがとうございます!

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