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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第五章 もう一人の仲間
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101.作戦成功?

「あらあら、かわいい作戦ね。」


一瞬、レザンがふらつくのが見えた。トラウベの方を見てみると、二人が頑張ってくれている。いける、このまま押し切るんだ。


「でもね、大人を舐めちゃいけないのよ?」


そう言って、レザンが取り出したのは、またもやお酒だった。どれだけ飲むつもりなんだよ。でも、あのお酒を飲ませてしまったら、また強力になってしまう。私は、瓶が口に付く前にレザンに抱きついた。


「ちょ?!あなた、意外と大胆なのね。」

「違うわ!!」


私はレザンが持つ瓶に手を伸ばして掴んだ。これを取って瓶を割ってしまえば、お酒を飲まさずに済む。私は、掴んだ瓶を思い切り引っ張る。が、奪うことが出来ない。


「なにをしているのかしら、お酒を無駄にできるわけないでしょう?」

「すいません、でもこれ以上飲ませるわけにはいきません!」


私は、瓶の底に手を移動させ、グイッと上にあげた。奪うことは出来なかったが、お酒はどんどん瓶の外へ流れていく。


(レザンを少し圧迫するように氷で固める!)


「なによっ、これ、、、、!」


レザンを氷漬けにすると、体のあらゆるところから、パキパキと音が鳴る。おそらく、お酒が割れている音だろう。これで、飲めるお酒がなくなるはずだ。それにしても、レザンから離れてガーべを使うんだった。私まで動けない。


「姉さん!!」

「よそ見なんてしてる余裕ないぜ!」

「よし!」


アイリスとキキョウの方を見ると、トラウベを捕まえたようだ。これでオンブルはクリアかな。


「お前ら、バカか!」

「なんでお前にバカって言われるんだよ。」

「んん、、ん、、、」


妙な音が聞こえ出した。パキパキという音と、うめき声。私の真下から聞こえてくる。原因は一つしか考えられない。悪寒がする。これは、やばい。


「早く逃、、」


トラウベが何か言ってると思った時には、私はもう空中にいた。私は足を掴まれて、壁へ投げ飛ばされたのだ。


「大丈夫か、カリノ!」

「大丈夫!!」


よかった、意識を失うまではいってないし、骨も折れてなさそうだ。さっきまでのパワーと違いすぎる。なにが起こったんだ、お酒は飲んでないはずなのに。


「お酒を無駄にしちゃいけないでしょう。あなたには本格的にお仕置をしないといけないみたいね。」


読んでいただきありがとうございます!

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