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妄想大好きオタクの私が異世界最強になれるってほんとですか?!  作者: 志波ゆき
第一章 異世界生活スタート!
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10.正式メンバー

このグループはそんなに印象が悪いのか?まぁ、何となく理由は分かる気がする。タニアさんが誘い、うまくいったと思ってもキキョウさんの狂犬ぶりに、ずっとニコニコしているサフラさん。タニアさんは一見清楚でかわいい子だけど、結構グイグイ行くタイプだし、それをまとめようとするアイリスさん。なかなか入りづらいわな。


「あ、ごめんなさい。ほんとにいるとは。」

「大丈夫です。それでどうすればいいですか?」

「初めて見る顔のような気がしますが、ギルド登録はされていますか?」

「してないと思います。」


そう確認すると受付さんが登録をする準備のためにカウンターへ戻って行った。そして、私たちの周りには人がたくさん集まっていた。人に見られているせいだろう、妙に緊張してきた。


「これ結構、恒例行事なんだよね。新人のガーベを見て、スカウトしたりすることもあるの。まぁ、君の場合はスカウトじゃなくてみんなの興味だろうね。複数持ちは中々現れないから。」


そうだったのか。見ている人たちにガッカリされないような結果だといいな。ここまで来て、ショボいガーベの複数持ちとかだったらなんか、恥ずかしい。そして、受付さんが水晶のようなものを持って戻ってきた。観衆が少し前のめりになり、静かになった。行事と言われているだけあって、みんな空気が読めている。


「それでは手をこのクリスタルにかざしてください。」


私は言われるがままにクリスタルと呼ばれるものに手をかざした。すると、クリスタルから光と文字のようなものが出てきた。どこのものなのか、その文字は見たことがなく、全く読めなかった。そして、その文字は一枚のカードへ入っていった。


「これでギルド登録は終わりです。東条カリノさん。ん?あなた相当珍しい方ですね。初めて見ました。」

「えっと、何がですか?」

「普通、複数持ちの方は何型・何型というように一つ一つ記されるのです。だけど、あなたの場合はガーベそのものが複数型と記されています。」


複数型、それが私のガーベ。いまいちピンとこないな。だけど、周りはだんだんと騒がしくなってくる。


「複数型ってなんだよ。そんなガーベ聞いたことないぞ。」

「スカウトできないのが惜しいね。」

「使えるかどうか分からないのにか?」


そりゃそうだ。未来予知型や変形型と言われたら、何ができるのかが大体わかるだろう。だが、複数型と言われたところで全て出来てしまうのか、曖昧なところだ。自分でも試さない限り、分からないままだ。


「やっぱり私のガーベと目に狂いはなかったですね。」


そう言ったタニアさんの目は輝いていた。キキョウさん、サフラさん、アイリスさんもどこか嬉しそうに微笑んでいた。こんな一面を見てしまうと、絶対に必ず力になりたいと、心から願ってしまう。ここまで来たら、見捨てることは許されませんからね!天使様!!


「それでは、タニアさん、キキョウさん、サフラさん、アイリスさん、そしてカリノさん。この五名でベルグングに所属ということでいいですか?」


私たちはそれぞれ顔を見合わせた。私も覚悟は出来ている。今日会ったばかりの人たちだけど、人と一緒にいて、こんなに楽しいと思ったのは初めてだ。この瞬間から私はこのメンバーと共にたくさん学んでいくんだ。私たちはそれぞれ目を閉じ、気持ちの整理をする。そして、みんなで息をそろえて、


「「「「「はい!!!」」」」」

読んでいただきありがとうございます。

五人が正式にベルグング所属です!

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