書庫を探して情報を手に入れよう
俺がこの世界に転生してから三年が経った...。
少しだがこの家のことは分かった。
桐樹家は公爵家である。
そして、俺は桐樹家の三男...。
まぁ、うん...貴族って面倒くさそうだから平民に生まれたかったな...。
でも、お金に困ることは無いだろう。
情報が欲しいな...よし!書庫を探そう!
俺は一人で歩けるし上手く喋れるし、大丈夫だろう。
とにかく、ここはどんな世界なのかを知っておきたい。
「いっくぞー。」
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見つからない...書庫が見つからない!ていうかこの家が広すぎるんだよ!何だよ此処、お城かよ!
!
ハァー、最終手段を取ろう...それは!
「メイドさーん、メイドさーん。」
必殺!メイド呼び!
メイド達は俺が呼んだらすぐに駆け付けてくれる。
だから、それを利用する。
おっと、誰か来たようだ。
「はい!流輝様、何の御用でしょうか。
何なりとお申し付けください。」
来るの早いなー。
「うん、僕ね御本が読みたいの、だから書庫まで案内して?」
「了解致しました。では、こちらにありますので着いてきてください。」
あ~、メイドって便利だな~。
俺もいつか専属メイドが欲しい...。
「流輝様、ここでございます。」
おっ、着くの早いな。
取り敢えずお礼を言っておくか。
「ありがとう、仕事に戻ってもいいよ。」
「いえ、流輝様を書庫で一人にする訳にはいきません。
もしもの事があっては大変なので待機しております。」
うわぁー...面倒臭いな......ここは諦めるしかないか。
外で待機してもらえば良いし。
「分かった、じゃあ外で待機しておいて、必要な時は呼ぶから。」
「分かりました。
では、待機させて頂きます。」
ふぅ...メイドって便利だけど面倒臭くもあるな。
まぁ、いいか。
「さてと、この世界は一体どんな世界なんだ?」
そう言いながら俺は"王国の歴史"という本に手を伸ばした。