学園試験【中編・上】
「流輝様、試験会場に着きました。」
「え?もう着いたの?」
どうやら俺達が集中して勉強している間に目的地に着いたらしい。
いやぁー、あと三時間は勉強していたかったなー()
い、いやね?自信はたっぷり何だけども...ね?皆もテスト勉強もしたし自信たっぷりでもさ何故か緊張するじゃん?そんな感じだよ。
「り、流輝様...降りましょう。
だ、大丈夫です!流輝様なら合格できますよ。
私は、少し...いえ、大分やばいです。
か、楓はどうですか?」
メアは本当にやばいらしいな、だって俺に対する口調がいつもと違うから。
まぁ、メアはまだマシな方だ問題は......
「............無理です。」
顔を下に向けて弱音を吐いているしかも顔を見なくても真っ青になってると分かるくらい声とか色々酷い。
こ、ここは、俺の出番かな...。
「だ、大丈夫だよ。楓ちゃんなら合格できるよ......タブン。」
最後のタブンは誰にも聞こえないように言ったから大丈夫だよな?
うーん、メアがこちらをじっと見てきているが...バレてないよな?
楓ちゃんは変わりないから聞こえてないだろうけど獣人族のメアには聞こえるのだろうか。
とととと!!取り敢えず俺にできることは声掛けだけだったけどまぁ、大丈夫だよね?
「ほ、ほら、あと、十分で予鈴が鳴るよ!
急いで会場まで行こ!!」
さてと...確かこのまま真っ直ぐ行けば着くはずだけd...。
その瞬間流輝は誰かに見られるような感じがした。気のせいかな?
......いや、気のせいではないだろう。
俺はどっかの婚約者のせいで視線には敏感になった。
だから、本当に誰かに見られていたんだろう。
後を追えるが......。
流輝はメアと楓を見てため息をついた。
二人が居るから無理だな、もしも視線の犯人が二人を狙っているなら離れる訳にはいかないしな。
「流輝様?どうなされたのですか?
何か、周りを見ていますけど。」
メアには気づかれたか。
まぁ、いいか。
「な、何でもないよ、というか早く行こ!
まじでやばい時間になってきてるから。
いくぞ、メア!楓ちゃん!」
「はい!」
「は...はい......!」
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