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異世界ではこのイベントは必ず起こる

メアを召喚してから五日が経った。

結局お父様には言えずに勝手に過ごしてもらっている。

お父様がこの部屋に来る時は召喚陣の中に隠れてもらっている。


それに、食事代もかからないから楽だ。

メアの食事は俺の魔力でいいらしい。

でも、俺はメアにこのお肉を食ってみろと言って食べさせたらお肉にハマったらしく今では自分で獲物を狩って食べている。

メア...自給自足のできる子!


今メアは俺と別行動をしている。

俺は山で訓練をしていてメアは川で釣りをしている。

なんでも、他の美味しいものも食べたいそうだ。


食べたいなら俺が作って食べさせるのに。

まぁ、甘やかしすぎても駄目だとネッ友に言われたことがあるから...少し甘いくらいにしておこう!


ん?......馬車の音がする。

こんな山奥で馬車を走らせる商人なんて居ないだろうし...盗賊か...それとも、旅人か。

...盗賊なら苦しませながら殺す。

旅人ならこの辺は危険と言って立ち去ってもらう。

どちらにせよ相手に接触しなくてはいけないな。


「そこの馬車止まれ。」


「な、何だこのガキは...なんか用か?

まさか、アイツらの使者か?」


使者?アイツら?こらは...何かの組織と繋がっているかとしれないな。

よし、拷問しよう。


「良し、お前今すぐに降伏しろ。

大人しくするならば拷問のレベルは下げてやる。」


「あ?何言ってんだ?俺様を拷問?

ふっ、ハハハハハハハハ...。

舐めてんじゃねえぞ?ガキ。

お前ら、やっちまえ。」


こいつ、強いな...今の殺気ですぐにわかった。

三歳の頃の俺ならギリギリ勝っていたくらいの実力を持っている。


「おい!お前ら親分からの命令だ!

へますんじゃねぇぞ!」


「「「「おっす!」」」」


おお...気合入ってるな。

この親分結構信頼されてるようだ。

この関係をもっと別の用途で活かしてもらいたいもんだな。


「全く...無駄な事を。」


そう、流輝の力は今は人類で最強と言ってもいいほどにある。

その流輝に盾突くということは自殺行為に等しいのだ。


「んだとぉぉぉっ!!」


相手は声と同時に殴ってきた。

全く...黙って戦えばいいものを。


「当たらないぞ...そんな攻撃では。」


「くっぞが!......めんどくさいやつだな。

しょうがない。お前ら!アレを使うぞ!

覚悟のあるやつだけここに残れ!覚悟のないやつは...今すぐ逃げろ。」


「「「「親分...」」」」


「親分!俺は一生ついて行きますよ!

この命は親分に救ってもらったもの...なら、この命は親分について行きおうと思います。」


と赤いモヒカン野郎は言った。


「そうだぜ親分、水臭いこと今更言わないでくだせぇな。

親分が居るから皆着いてくるんですよ?

他の人だったらすぐに裏切ってトンズラしますよ。」


「そうだぜ親方。」


「そうだ。」


......なんかさ...客観的に見たら俺が悪者に見えるね。

俺は盗賊?を殲滅しようとしてるのに。


「やりずれぇ...。

まぁ、慈悲として手加減して一撃で終わらせよう。」


「いくぞ!"絶対零度"」


この技は辺り一面を凍らせて相手の動きを止めて凍死させる準チート魔法だ。

これって便利だよね。


あれ...辺りがしずかになったぞ?

ん?よく見たら皆氷漬けにされてるじゃん。


...一瞬で終わった。

呆気ないな、っと!盗賊と言えばお宝だ!お宝!

お宝を売って俺は一生メアに楽に生活してもらう。

さてと、早速集めよう。


五分後...

ふむ...結構集まったな。

これで三年は暮らしていけるだろうな。

それよりもだ......次の品物が目玉だ。


実は宝を探している最中に偶然奴隷を見つけました。

見た目は可愛らしいの一言だった。

それ以外に何も言えない。


ああ...最近イベント多くないですか?

神様...。

でも、異世界のお約束をひとつ出来て良かったよ。










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