この子は愛情を持って育てよう
お父様に三時間説教と俺について聞いてきた...
。
殆どは正直に答えたけど流石に転生者ということは黙ったままだ。
だって、バレたらどんな目で見られるか...分かるのは今まで道理に生活できないし接せない。
「はぁ...魔法でもやって気を晴らすか。
何をしようかな...攻撃魔法は屋敷を壊したりそこら辺が大変なことになるから論外。
回復魔法は...やっても良いけど気が向かない。
」
んーー......何をしようかな...そう言えば昨日の寝具はいつも以上にモフモフに感じたな~。
「ん?モフモフ......ふわふわ...スベスベ。
動物...ペット......魔法。
そうだ!召喚の魔法を使ってモフモフの奴を召喚しよう!
そうと決まれば早速準備だ!」
流輝はモフモフの為に召喚術に使う道具一式を目にも止まらぬ速さで集めた。
自分の血液、召喚石、封魔石。
物は揃えたな...早速!
と言いたいけど流石に部屋の中でやるのは危険だし外でやるか。
昔の失敗から学び部屋の中では魔法を使ってはいけないと思い流輝は外へと移動した。
「ふぅ...この辺りなら人も居ないし...良いだろう。」
流輝は周りに建築物や人が居ないかを確認し、そそくさと召喚術の準備を始めた。
「えーと...ここに血で魔法陣を書いて真ん中に召喚石を置いて左手に封魔石を持って...良し!準備完了!
では!詠唱を始めます。
我の声が聞こえる迷える獣よ、我の前に姿を表し我の命に従え、我が払う対価は我の魔力を九割やろう。
良し、唱え終わり。
正直途中から詠唱じゃないけど即興で考えたにしては良いんじゃないかな?
......召喚獣はいつ来るかな......気長に待とう。」
流輝はどんな獣が出てくるのかワクワクしながら気長に待っている。
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二十分後......
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まだかなー、まだかなー、と流輝が待っているその時!
召喚陣が太陽と同じくらい光出した。
(何だこのすごい魔力は!多分だかナンバーズの四席か二席と同じくらいな魔力量だぞ。
それに...下手したら加護を貰う前の俺よりも魔力量が多いいかも...一体どんなイカつい奴が来るんだ!)
徐々に召喚陣の中から召喚獣が出てくる。
三十秒ほどして全身が露になった。
「嘘だろ...おい。
こりゃぁ...先輩に瓜二つな人型の獣が出てきたな。」
待って!これどういうこと!先輩にそっくりなんだけど...もしかして本人?
いや、魔力の流れがまず違う。何よりも先輩には耳や尻尾はないがこの子にはある。
という事は全くの別人。
先輩にそっくり...そして、今は召喚されたばかりだから全裸......。
ヤバい...元気になってきた。
今夜は性欲に勝てそうにないな。
ゴホンッ...そんな事よりもこの子を戦闘に使う訳には行かない。
大事に育てよう。そして、不自由一つない生活をさせてあげよう。
流輝は心に誓った。
この子には戦闘をやらせずに毎日自由に生きてもらおうと。
例え別人でも先輩に似てるなら大事に扱おうと。
封魔石も要らないな。
この子にこれは必要ない。
この子には好きな事を沢山させて美味しいものを沢山食べさせよう。




