第九話:湘南旅行! (第一部:奈々の部屋で……)
更新が少し遅くなってすみません。ここ数日、忙しい用事がありまして……。そのため、今回の話も、かなり短くなってしまいました。まあ、気にせず読んで頂ければ嬉しいです。
「ミーンミンミンミンミンミンミーン」
引っ切り無しに鳴く蝉、ジリジリと照り付ける太陽。
夏だ!!!!
休みだ!!!
パラダイスだ!!!!
そして今日は遠足!…違った、湘南へ旅行だ!!!
いつもは起きるのが苦手な俺も、今日ばかりは、目覚ましが鳴る30分前に起きたぜ!!俺はリビングへと降りて行った。
「おはよぉ」
「おにーちゃん!おはよっ!」
里沙がはしゃぎながら俺に抱きついてきた。いやぁ〜、かわいいっ!!
「おはよう里沙!」
「慶大。朝ご飯出来てるわよ。食べちゃいなさい。あ、その前に奈々呼んで来て。まだ部屋に居るみたいだから」
「うぃ〜す」
そして俺は、奈々の部屋へと向かった。
「ったく、早く降りてこいよな……。今日から旅行だってのに……」
俺はぶつくさ言いながら、奈々の部屋のドアを開けた。
「おい奈々。入るぞ…」
ガチャ。
ドアの前には着替え途中の奈々が……
「す〜……ぴ〜……」
………。寝てた。
「ったく、用意は昨日のうちにしてあるみたいだからいいとしても、旅行当日に寝坊って…」
「……ん〜。ムニャ……お兄ちゃん……大好き……」
………。え……?
「奈々、まさか俺の事……。いや、あの奈々に限ってそんなことないよな。それにしても、奈々、寝顔かわいいな」
そう言って俺は、もっと近くで見ようと、顔を近付けた。その時だった。突然、奈々の腕が俺の首に絡まり、そして、お互いの唇が……
重なった……。