第一話:騒がしい朝
初めて「小説」を書くので、かなり違和感みたいなものを感じるかとは思いますか、どうか温かい目で見守って下さいm(__)m それから、後書きで人物紹介をしますので、是非ご覧下さい。
「ジリリリリリリリ!」
けたたましい音が、俺の安らぎの時間を奪う。
「…うっせぇな…もう。…ん?…ああ、もうこんな時間か…。起きっか、しゃーねー。」
もぞもぞと布団からはい出た俺は、重たい体を引きずり、死人のような顔のまま、洗面所に向かった。
俺の名前は矢賀慶大。地元の学校に通う、高校一年だ。顔は普通、彼女はいない。学力も体力も人並み。生粋の普通人だぜ。 氷のような冷たい水で顔を洗っていると、誰かが後ろから抱きついてきた。
「おにーちゃんっ!おっはよっ!」
「ああ、おはよう、里沙」こいつは俺の兄弟のうち、次女の里沙。私立の中学に通う二年生で、かなりのやんちゃだ。いつも俺に抱きついてくる。
それにしてもかわいいよなぁ。くりくりした目に、サラサラのセミロングの髪。プルンとした唇は、全国の男達を誘惑しているようだ。これだけかわいいのだから、当然多数の男子に告白されているのだが、全員断ってきたらしい。いや〜、不思議だ。
いつの間にか自分の世界に入っていた俺は、里沙の声で現実に引き戻された。
「お兄ちゃん?何ぼーっとしてるの?」
「あ、ああ。いや、何でもないよ。さっ、朝飯食おうぜ。」
「うんっ!」
抱きついている里沙を引きずったまま、俺はリビングに入った。すると、二人の美少女が既に座っていた。
「おはよう。奈々、綾姉」
「おはよう、慶大、里沙。あらあら、里沙はまた慶大に甘えてるのね?」
「うんっ!お兄ちゃん大好きだもん!」
「ありがと、里沙。俺も里沙の事大好きだよ。」
俺は里沙の頭を撫でながら言った。
「ふんっ。ロリコンが。」
「お、おい奈々!?何でそんなに不機嫌なんだよ?」
「別に。不機嫌なんかじゃないわよ?ただ、思ったままの事を言っただけよ。」「ウフッ。奈々ったら…。私も甘えたいって素直に言えばいいのに。」
「ち、違うわよ!なんでこんなロリコン変態馬鹿兄貴に甘えなくちゃいけないのよ!」
(変態って…。俺別に何にも変態な事してなくね?)
「奈々、それは流石に酷くないか?」
「ふんっ!全部本当の事じゃない。」
「お前なぁ…」
「はいはい、二人ともそこまで。早く朝ごはん食べなさい。さもないとお父さんに言い付けるわよ?」
「そうよ〜。早くたべよ〜よ〜。私お腹空いたぁ。」親父ははっきり言って化け物だ。空手、剣道、柔道、ボクシング等の実力は、全てプロ級だ。逆らったら、それこそあの世行きなので、ここは言うことを聞くことにした。
「ごちそうさま。んじゃ綾姉、行ってくるわ。」
「行ってらっしゃい。あ、奈々も早くしなさい。あなたもでしょ?」
「分かってる。今行くわよ。」
まだ不機嫌なのか、奈々は頬を膨らませたまま、玄関まで来た。
「さ、行くわよ馬鹿兄貴。」
(だから馬鹿兄貴はやめろって…。)
「「行ってきま〜す!」」
改めてご挨拶させて頂きます、紅桜陽炎です。 それでは人物紹介をさせて頂きます。 矢賀慶大 地元の高校に通う一年。生粋の普通人で、彼女無し。矢賀綾 有名な某大学に通う四年生。サラっとしたロングヘアが印象的な超美人。父がめったに帰らず、母も週一くらいでしか帰らないので、家では母親的存在。温厚な性格。 矢賀奈々(やがなな) 慶大と同じ高校に通う一年生。あまり髪を伸ばしたがらず、いつもショートヘア。所謂ツンデレの美少女で、慶大には特に厳しい。 矢賀里沙 私立の中学に通う二年生。中二にも関わらずとても甘えん坊で、いつも慶大に抱きつく。セミロングの髪が特徴で、人懐っこい性格。