残雪
「死ぬなよ、死んだらつまんないし」
ああ、またか。また悪夢
「ねぇ、飛鳥ちゃんどうなったと思う?」
生きてた。生きてたよ。そう!守らなきゃ
「残念だったね、死んでるよ。彼女」
あっ?えっ?嘘?冗談?うそ?ウソソ?ウソ嘘うそそそそ?
「アハハ、嘘じゃないよ。本当だよ。
あ、壊れないでね。僕、つまらないのは嫌いなんだよ」
まも?マモラナキャ守らなきゃまもる
僕まもるあすかさんだいじなもの
「黙れよ、自分のせいだろ?なぁ?お前が弱いから殺されるんだろ、世界が力なんだよ、力がなきゃ守れない」
殺す。殺さなきゃ。ふくしゅうしなきゃ。とりかえさなきゃ。かたきうち
「仇うち?お前がやっても死ぬだけ。お前は、弱い。奪われる。だから立ち向かうだけ無駄。」
ちから、ちから分けて。ねぇ君が強いんだろ。おい!よこせ!ちから!
「いいよ、分けてあげる、けど君が死んだら君をちょうだい」
いいよ、はやく、よこせ、いいから
「じゃあ、目を開けて、ゆっくり」
"残雪"
まるで残雪のようだった
「これで君は奪う側、殺す側だよ」
ニヤリと笑うのが見えたような気がする
√d
頭と体が軽くなったような気がする
目の前は血の海
生首がそこらに転がっている
全部知ってる顔
嗚呼、何も守れなかったんだな
もういいよ、どうなっても、もう知らない。
自分の口角がつり上がった
笑い声が聞こえる。自分の
狂気的な、情熱的な、泣き叫ぶような。
飛鳥さんを、殺した狂人がニヤニヤしながら、突っ込んでくる
止まったように見えるその愚行に奇声をあげたくなる
軽く身をかわして、よける
落ちていた 刀を拾い狂人の背中に刺す。
血が舞う。花のように。
狂人がよろけて倒れる。狂人の頭をめがけて、刀を投げる。
もう、笑い声以外聞こえない。
僕は、狂人の背中に乗る
そして、頭から刀を引き抜く。
刀を狂人の背に刺す
一回、二回、三回、四回
綺麗になって、出来上がり
これで、この章は最終回です!
更新ペースが遅くなってたのは、下書きやら確認やらやってたからですw(言い訳)
次章の更新は、いつになるかわかりませんが、これからもよろしくお願いします!!!