僕の1ページ 『怠惰編』
僕の周りには、「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」、と呼ばれる人達がいる。通称も何も無い、ステータスは一般的な僕に、何故かその人達は絡んで来るのだ。
そんな彼らが、今日もまた僕を困らせる。
「ん?手紙」
そこには、『少年へ ──怠惰より』
「怠惰が手紙?面倒くさがりなアイツが?」
うぅ〜む。.......怪しい。
「まぁでも、わざわざ送ってくれた手紙だ。読むだけ読んでやろう。」
──家のリビング
「どれどれ。」
『拝 前略、中略、後略』
「おい!」
やっぱりかぁー。せめて″拝啓″ぐらい書ききれよ!
「何なんだ、この手紙。意図が見えてこない。」
「郵便でーす!」
郵便?
「はぁーい!」
どれどれ、差出人は....
『少年へ ──怠惰より』
またか...
「今度はなに?」
『拝啓、少年。この度は あきちゃった』
「おい!頑張れよ!」
飽きるなよ!書ききれよ!この度はどうしたんだよ!
「郵便でーす!」
またか
「は、はーい!」
まさかぁ?
『少年へ ──怠惰より』
.......
『前略。拝啓、少年。この度は あ、前略いらなくね?あーミスったぁー。もういいや 』
「なんだよ!途中で止めるなよ!」
あぁ、用件が何か気になってきたなぁ。もう一通来い!
──1時間後
「郵便でーす!」
来たぁー!!!
『少年へ ──怠惰より』
どれどれ
『お腹空いたからご飯作りに来て』
「自分でやれやぁぁぁ!!!」
〜終わり〜