鉛筆の1ページ 『無駄使い編2』
俺は鉛筆、濃さは2Hだ。12本兄弟の末っ子で、使われるのは今日が初めてだぜ!いったいどんな毎日が待っているのか、ドキドキして来たぜ!おっと、持ち主が来たようだ。
「あぁー、前の鉛筆すぐダメにしちゃったからたらなぁ。俺、筆圧低いからなぁ。もっと柔らかい芯のやつ買えばよかったかなぁ。」
さあ、俺を使うんだ!さあ!さあ!
「.....」
どうした?!さあ、俺を使え!使ってくれぇ!
「まずは削らないとなぁ。」
″ゴリゴリゴリゴリ!!!″
がぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
「よし!削れた。この戸狩具合がいいね!」
ハァハァハァ....い、痛い.....
「あっ!」
″パキッ!″
痛い!
「あー、落としたら折れちゃった。」
うっ、うぅっ...ううう....
「もう一度削らなきゃなぁ。」
″ゴリゴリゴリゴリ!!!″
ぐわぁぁぉああぁぁぁああぁぁ!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!あぁぁぁ!!!
「よし!また尖ったぞ!」
あ....ああ..あ......
「あっ!」
″パキッ!″
いっ...痛い....
「あー、また折れちゃった。」
や、やめろ。やめろぉぉぉ!!!
″ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ!!!!!″
がぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁああぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁ!!!!!!
「折れちゃった。」
″ゴリゴリゴリゴリ!!″
がぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!
「折れちゃった。」
″ゴリゴリゴリゴリ!!″
がぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!
「折れちゃった。」
″ゴリゴリゴリゴリ!!″
がぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!
「あぁ、こんなに短くなっちゃった。」
...........................
「もう要らね!」
〜終わり〜