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鉛筆の1ページ 『無駄使い編』
俺は鉛筆、濃さはHBだ。12本兄弟の末っ子で、使われるのは今日が初めてだぜ!いったいどんな毎日が待っているのか、ワクワクして来たぜ!おっと、持ち主が来たようだ。
「あぁー、前の鉛筆すぐダメになっちまったなあぁー。俺、筆圧高いからなぁ。もっと硬い芯のやつ買えばよかったかなぁ。」
さあ、俺を使うんだ!さあ!さあ!
「.....」
どうした?!さあ、俺を使え!使ってくれぇ!
「えい!」
″バキャッッッッ!!!″
あぁぁぁあああぁぁあぁぁああぁぁぁ!!!俺の体がぁぁぁ!!!....ッ!コイツァァ!真っ二つに降りやがった!!
「あぁ〜、いいストレス発散になったなぁ〜。一度やってみたかったんだよなぁ。.......これ、もう要らねえや!」
あっ、おい!...捨てられた?お、俺は....捨てられたのか?使われもせず、捨て...られた?おのれ人間めぇぇ!!!
「あっ!今日燃えるゴミの日だった!あぁー、出し忘れたぁー!」
〜終わり〜