日常の1ページ『にじゅういち』
「なぁマエダ」
「なんだよササキ」
「初夢って見た?」
「今頃聞く?」
「今頃聞く」
「そろそろ学校始まるけど?」
「宿題終わってねぇ〜」
「じゃあ何で俺ん家に来るんだよ」
「暇だから?」
「宿題やれよ」
「勉強やりたくない→勉強以外の事をする→勉強以外やる事がない=暇。おk?」
「NO おk」
「で、初夢見た?」
「初夢?何見たかなぁ〜…ササキは何見たんだ?」
「俺?知りたい?そうかそうか知りたいかぁ〜!」
「うぜえ」
「いや〜マエダがどうしてもって言うなら?教えて上げても?いいけど?」
「じゃあいいよ」
「いやいや、遠慮すんなって!」
「してねぇよ」
「またまた〜…え?マジで?」
「マジマジ」
「…」
「…」
「俺の見た夢はぁ〜」
「結局話すのかよ」
「俺の初夢は…崖の上に現れたタナカに突き落とされて」
「いきなりの修羅場?」
「落ちた先が牛乳の中で」
「まさかのファンタジー?」
「コーンフレークと一緒にマエダに食われた」
「俺登場?てか、食った!?」
「その後、マエダの中のバイ菌と戦って白血球の救世主になった」
「無双ですか?」
「んで、俺TUEEしてたら胃酸に溶かされそうになって」
「消化!?」
「そこで目が覚めた」
「新年早々何という」
「無双出来て超爽快!!」
「前向きだな」
「マエダだけにな!」
「マエダは俺だよ!」
「ササキだけにな?」
「何もかかってない」
「俺達の名前って、凄い前進しそうだよな!」
「前だ、さ先?」
「ははは!タナカだけ何でもないな!」
「呼んだか!マエダくん!」
「呼んでないし俺じゃなーい!」てか、何で居んねん
「よおタナカ!」
「オッスササキ!」
「お前ら仲良くなった?」
「「初夢がシンクロした!!」」
「絶賛シンクロ中だな」あれ?突き落としたの?
「コーヒー牛乳にぶち落としてやったぜ!」
「カフェイン要らねぇ!」
「と、いう訳で仲良くなった!」
「落とされたのに?」
「落とされたのに」
「落としたのに?」
「落としたのに」
「で、マエダの夢は?」
「マエダくんはどんな夢を見たんだ?」
「俺?」
「「うんうん」」
「君達の相手するのに疲れて、熟睡だったぜ」気付いたら朝だった
「あ、そう…」
「何か…ごめん」
「そう思うなら今すぐ帰って」ニコッ
「「それは無理だなぁ〜」」ニコニコッ
「帰れ」
「「宿題映させて」」
「帰れ!!」
〜終わり〜