再開
魔法の森―博麗神社間の林
そのころ、普通の魔法使いである霧雨魔理沙も霊夢に同じく地面にのびていた。
魔理沙「…いったいなんだったんだ今のは」
魔理沙は博麗神社に向かって飛んでいると、突然空からの光に襲われたのだ。
魔理沙「ったく、ついてないぜ。いや、生きてただけまだついていたほうか…」
魔理沙は服についた砂を払い、足元に落ちていた帽子を拾い上げた。近くに箒が転がっている。よし、何も無くしてないな。魔理沙は念のためにポケットに手を突っ込んだ。あれ?何処にいったんだ?私のミニ八卦炉…辺りを見渡してみたが、そこらに転がってはいなさそうだった。困ったな…とりあえず探さなきゃな。魔理沙はため息をつきながら、もう一度辺りを見渡した。さて、どこから手をつけていいのやら…
???「お探しの物はこれかい?魔理沙」
突然木の後ろから声がした。
魔理沙「誰だ!?」
???「やれやれ…もう忘れられたか」
そう言いながらそいつは出てきた。緑髪、太陽の模様の入った三角帽子、足は無い…
魔理沙「み、み、魅魔様!?」
魅魔「ふふっ… 久しぶりね魔理沙」
魔理沙は腰が抜けるほど驚いた。魅魔様は過去に魔理沙に魔法を教えていた、いわば師匠である。しかし数年前に突然姿を消したのだ。
魔理沙「ど、どうしてこんな所に?」
魅魔「いたら悪いのかい?それよりこれ、探してたんだろ?」
魔理沙は魅魔からミニ八卦炉を受け取った。いまだに信じられない。これは夢か幻か?私はまだ気絶しているのか?魔理沙が困惑していると、魅魔がその表情を読み取った。
魅魔「まだ混乱してるようだね。ならば私が目を覚まさせてあげるわ」
突然魅魔は攻撃の構えをとった。
魔理沙「え?魅魔様?いったい何を?」
魅魔「何とぼけてんのよ。勝負よ!あなたの修行の成果、見せてごらんなさい!」
魔理沙は慌てて戦闘体制に入った。って本当に魅魔様と勝負するの!?そう考えていると、たくさんの星が魔理沙に向かってきた。それをかわしながら魔理沙は悟った。これは夢でも幻でも無いことを。