‐冬‐
寒い冬にちょっぴり温かくなるお話です。
「はぁ………寒っ。何でこんな日に俺外にいんだよ。」
理由はこうだ。幼馴染みの白がこの間彼氏に振られた(らしい)。んで、ストレスの発散に今日1日付き合えと。このポジション結構ツラいんだよな…
「ったく、人の気も知らねえで……」
「何1人でブツブツ言ってんの?ハゲるよ?」
「おっわ!?何だよ、突然沸いてくるなよな。」
「私は温泉かっつうの。」
やっべー、めっちゃビビった……聞かれてないよな?
「ってか、お前が誘って遅れるなよ。」
「2分遅れただけじゃん。」
「普通は5分前に来んだよ。」
「はー、相変わらず細かい男だね。だから彼女出来ないんだよ。」
グサッ
「うるせー、ほっとけ!」
俺は細かいとかマメとかよく言われる。特に意識してやっているわけではないが……まぁ、適当過ぎるやつが近くにいたせいかな。反面教師ってやつ?(使い方あってるか?)
「今日はとことん付き合ってもらうから♪」
「はいはい………で、どこ行くんだよ?」
「んー、適当。」
「またかよ。ホント行き当たりばったりだな、お前……」
「楽しきゃいいのよ。楽しきゃ♪」
はぁー……ホント適当なやつ。でもこいつのこうゆうトコに救われたりすんだよな。
「じゃあ、レッツゴー♪」
「おー………」
「気合いが足らん気合いが!」
ドカッ
「痛ってぇ。飛び膝蹴りかますなよな。」
「だって………」
は、くしょっ
「ほら、そんな寒いカッコしてるから。」
「寒くないもん!」
「痩せ我慢すんなって。お前冷え性なんだから。ほらよ、手袋。」
「あ、ありがと。」
「行くか。」
「うん♪聖、映画行こ。映画。」
「はいはい(笑)」
もうちょっとこのポジションでいいか……な?
私も冷え性です。冬は手袋、マフラー、ホッカイロが外せません(笑)