さいしょからはじめる。
大学生になって一人暮らしをすることになった俺は、親の仕送りとバイト代で生活費を賄っている。
月によっても給料は違うが、大体月に6万円ぐらい稼いでいて、そこに親からの仕送りが月に5万円プラスされて約11万円で毎月の生活をしている。11万円のうち5万円は家賃に消えて、食費で2万円が消えて、光熱費で1万円が消える。あとは服や遊び代や交通費で消えて残りは貯金といったところだ。結構キツキツな生活をしているわけであるが、これぐらいの生活ならばおそらく俺に限ったことではないだろう。
そして、この生活に別れを告げたのであった。
それは、大学2年生に進級してすぐのこと。バイト先の店長が新しくなり、その店長がホント腹立つ人だったので辞めてやったことから始まる。(クビになったわけじゃないんだからね!)それから、両親が春休みに、みのむしになってしまい仕送りどころではなくなり、一切の仕送りがない状況になってしまった。だけど家賃を払わなくてもいい環境になった。光熱費も携帯の使用料だけになった。簡単にいうと家に適当な爺さんが勝手に住んでしまい、居場所が盗まれたのだ。なので電気を使うことがなくなってしまった。尚、携帯電話の充電はマクドナルドや図書館のコンセントを勝手に使って無料で補っています。いわば0円生活をしている。最初は0円での生活がうまくできず、何度も死にかけて3回天国を見たほどだった。公園で暮らすことや橋の下で暮らすこともあった。だけど、0円生活も一ヶ月経つと結構慣れてしまいちょっとした節約のプロになってしまった。大学1年の頃に貯めていた貯金金額もちょうどあと100円になってしまい、ダイソーにいったところで消費税の払えない金額になってしまった。
これは100円玉を拳に握った青年の物語。 薄く儚い人の夢。それをテーマとした人間本来の姿を教える、青年先輩のストーリー。さぁ、100円マックにレッツゴー!