第1話●夏色夕食●
未熟な作品デスが読んで下さい!!甘・ラブ・コメディー風に仕上がってマス!!
葉瀬川 香澄 15歳 男
好物・イチゴ 嫌物・トマト ナス部活・ピッチャー 背番号10
……………男、だ。
マジで香澄っていうNAME。 ちなみにこのお話の主人公だ。
そのおかしな名前の主人公は自分の通う西陵中学校のグランドで、相方もといキャッチャーの岡本大介と自主練習をしていた。 パアァァン!!
香澄が投げた豪速球が、相方の大介のデカイグローブを思いきり叩く。
「スゲェじゃん。いい球だったよ。ケド俺くらいの身長のヤツだったらボールだな」
「うぜっ!どうせ俺はちっちぇえよ!これでも去年より身長伸びたんだぞ?」
「………たった1ミリだろ?」
「…………はい。そうです」
ぱすん、と大介から球が送球される。
去年から使っている二人だけの野球ボールは、すでに網目がすりへっていた。
「知ってるか?明日転校生来るんだってさ」
「へぇ〜そうなんだ。で、女?」
「イエス」
「マジでかぁぁぁぁぁ!!!」
広いグランドに香澄の無駄にデカイ声が響きわたった。そのデカさを身長に回してやれないのだろうか?余談だが、香澄の身長は161センチ。比較的………ってゆうか、小さい方である。
「マジで?マジで?やったー!転校生の女は相場可愛いって決まりがあんだよ!!」
「そっかぁそっかぁ。嬉しいに決まっているよな?なにせ彼女イナイ歴じゅう…ぶっ!!!!」
空気との摩擦で高温になったボールが、香澄の方から飛んできた…。うわぁ…痛そっ。
「チクショオ!んだよ オメーに彼女いるからってよぉ〜調子乗ってんじゃねぇぞ ゴルァ!」
「ふぉっふぉっふぉっ」
「……何?その笑い方…。キモっ」
「有名な怪獣の真似」
………意味分かんねぇ
さて、読者の諸君には何故
「香澄」
とゆう名前がついたか知らなければならない。 実はこの名前は香澄の亡き祖父がつけたものだ。
いや、いろいろ考えた末にこの名前になったんだよ。まぁ、話の一部をどうぞ〜
とある病院の105号室。そこにまもなく出産を控えている夫婦がいた。
妻
「…あ。今動いた」
夫
「出産日近いもんな。頑張れよ」
妻
「名前どうする?」
夫
「う〜ん…ヒトラーとかどうだろう?」
妻
「ウフフフ。真面目に考えていんのか?ゴルァ?」
夫
「んじゃぁザビエル・ロジャード・サンマリア・D・ボブリア・ナポレオンで」
妻
「……離婚しますか?」
なんて低レベルな会話なんだ。まだ日本人の名前でてねぇし。
まあそんなことで会話は進んだのだが、ちょっとした問題が起きた。
それは同病院に入院している祖父の、心臓の病の急変だった。
夫
「親父!!!大丈夫か!!??」
祖父
「……無理」
夫
「頑張れ!!!孫が待っているぞ!!!」
祖父
「………孫」
夫
「そうだ!孫だ!!」
祖父
「名前は…………香澄にせい」
夫
「…………男の子だぞ?」
祖父
「嫌じゃい!!ワシは香澄がイイんじゃい!!なんでワシの言うコト聞けないんじゃぁ!!!」
…………もはや病人ではない。なんでコイツはこんなに元気なんだ?
祖父
「ワシは香澄が良いの!!」
夫
「解った。解ったから静かにしろ。安静にしなきゃ。」
祖父
「あ………死神が見えるぞ………婆さんにそっくりじゃぁ……あ、ヤベッ……包丁持ってる」
祖母
「あたしゃココにいるよ…誰が死神だって??」
祖父
「……………。」
夫
「お袋………」
祖父
「あぁ……もう死ぬ………香澄ちゃぁん……」
夫
「親父ぃぃぃぃ!!!」
祖母
「あんたぁぁぁぁぁぁ!!!」
って事で香澄になった。
ちなみに香澄ちゃんとは祖父の99番目の女である。その香澄が愛する孫に引き継がれたのだ…………それでいいのか?名付け親…… さて、遠い時間は戻り、IN・葉瀬川家。 「ただいまぁ〜おぉ!ミッキー!帰ったぞ!」
と猫撫で声で、愛犬ミッキー(パグ)を抱き締める。ミッキーの顔はいつも何かにしらけているが、更にしらけてしまっている。
練習着を洗濯機に詰め込み、私服に着替えた。
麦茶でも飲みてぇなぁ〜と思いつつ、台所に近付くと何か異臭が漂う………何?
「ダメェェェェェェェ!!!!」
階段からドタドタ足音が近付き、振り向くと、スリッパを履いたまんまドロップキック!
「ぐえばぁぁあぁぁ!!!!」
………それはちゃんと香澄の頬にめり込んだ。あ、なんかゴキッっていった。
「ちょっ!?オメー!何すんだよっ!?首ゴキッっていっちゃったじゃねーか!!」
葉瀬川風花…中学一年 香澄の妹である。彼女は両手を広げて、台所のドアを塞いでいる。
「ダメっ!!お兄ちゃん!!絶対中入っちゃダメ!!!」
「はあ!?意味分かんね!お兄ちゃんは腹が減ったんだよっ!!!」
今現在、葉瀬川家では香澄と風花の二人暮らしだ。父と母は二人でイタリアらへんを旅行中。あと数ヵ月は帰ってこない。
だから香澄と風花が交代で家事をしているのだ。ちなみに今日は風花の番。
「とにかく、中入らせろよ。早く夕飯食べたいんだよ」
と、言った瞬間…風花は
「うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
泣き出した。
「えっ!?何?俺なんか悪い事したっ!?」
「ちっ…違うよぉ……ご飯が……ご飯を作ろうと……ご飯にご飯がぁぁぁぁ!!!」 意味分からん
なんなんだ?ご飯にご飯って……ご飯はご飯以外のなにものでもねぇよ
「あっ……あたしお兄ちゃんのために夕飯つくったんだけど…っ………でもっでもっ」
「どうせ失敗したんだろ?焦がしたとかさぁ?俺がちゃんと食うから大丈夫だって」
とは言うものの、首筋に冷汗が流れる
『…………ヤバイヤバイヤバイ!!!!風花の飯の失敗なんて最悪だ……!食えたもんじゃねぇ。どうやってこの場を逃げ切るか………』
「お兄ちゃん!食べてくれるの!?やったぁ!さぁどうぞ!」
そういって台所のドアを開ける…………開ける……開け………
臭い
何を作ったんだろうか?この娘は……?
しかもなんか煙っぽい
その煙はテーブルの上の黒い物体からでている。
なんなんだよぉ!!一体!!
アサゴロモです。本名アサゴロモ コメタクなんですけど、コメタクに励ましメッセージ送ると、コメタクの身長が3ミリ伸びます。協力してくださいw