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あとがき
人の心は面倒臭くて、ネガティヴで、勝手に台本を作って、勝手に傷付いてしまいます。
そして厄介なことに、そういう心ほど、私達は『見ない振り』が上手くなっていく。
前編の長いモノローグは、どうしても削れませんでした。
目を背けたくなる瞬間の手触りまで残しておかないと、この物語の息が止まってしまう気がしたからです。
ゆうきさんなら、きっとあの長文を読み飛ばすことはせず、全て読んで分かろうとする。
──そう信じたので、あの長さのまま残しました。
面倒臭い心を抱えたまま、人は呼吸していく。
どうか、分からないままでも、目を背けないであげてください。
愛崎朱憂




