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俺は妄想の中では最強  作者: 西坂楓


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早見、先輩が出来る。

早見は有馬に東京本部の地下一階にある能力鑑定室に連れて行かれた。

その能力鑑定室には椅子と机しかなく猫背でバーコードハゲの顔が怖いおじさんと若くてロングヘアのお姉さんの2人が立っていた。お姉さんは目鼻立ちが整っており髪色は少しピンク色ぽかった。早見の身長は168だかお姉さんの身長はそれより少し大きかった。


「はい、じゃあこれから君が能力者かそうではないか調べるねー。あ、私はBランクで臨時でこのおじさんの助手やらして貰ってます、百川と言います、よろしくねー。こちらのおじさんは日本に2人しかいない国認鑑定士の矢部先生ですー!」


と、百川は饒舌に話す。


「矢部だ、よろしく。早速鑑定をするがよろしいかな?」


と矢部も話し出す。見かけによらず口調は優しかった。


「では、私はこれで」


と、有馬が部屋を出たのを確認すると矢部が口を開いた。


「これから鑑定をするんだけど、何か質問などはある?なければ始めるけど。」


と矢部は言う。

早見は少し考えたが、一つ気になったことがあったので聞いてみることにした。


「この椅子と机しか無い部屋でどうやって鑑定するんですか?」


「あーそうね、確かに気になるよね。そうだよね、言い忘れたけどまあ座って。」


と、早見が座ったのを確認してから矢部も座ると少し息を吸ってから話し始めた。


「鑑定の仕方は簡単で、私が能力を使ってあなたの能力、武術ランク、属性魔法ランク、ユニークスキルなどを確認します。」


「それはどうやって確認するんですか?」


「あなたに注射をして血を少し貰います。ほんのちょっとだけ」


と言い手で人差し指と親指で輪っかを作った。


「分かりました。ちゃちゃっと鑑定してください。」


と言い早見は右腕を差し出した。


胸元のポケットから注射針を出した。


「じゃあ君の腕に針さすねー、痛くしないからねー。」


と、百川が言う。

子供扱いするなよ、と早見は思ったが

久しぶりの注射だったので目を瞑った。


次に目を開けた頃には注射器の中に入っている赤光りした液体と腕に小さな穴が空いていた。


早見は久しぶりの注射を終えてホッとすると

「はーい、じゃあ治癒をしましょうねー。」

と、百川がいい早見の腕を左腕で持った。

早見が何をどうするのかわからず固まっていると百川の右手人差し指が急に黄緑色に輝き出す。気体のエメラルドの様だった。

百川の人差し指が注射針によって出来てしまった穴に触るとたちまち傷が跡形もなく消えた。


初めて目の前で能力を見た早見はびっくりし、瞳孔を開きながら質問した。


「え、ちょっと待って、今何をしたんですか!?傷が一瞬で無くなったんですけど?!」


そのあまりの動揺のしように百川ははにかみながら答えた。


「何って、私の能力を使っただけだよー。あ、もしかしてびっくりした?確かに治癒属性って珍しいもんねー。」


早見がびっくりしたのは目の前の不可思議な光景な方なのだが。


早見は冷静さを取り戻し、話を本題に戻した。


「コホン、それでいつ俺の能力が分かるんですか?」


すると矢部が待ってましたと言わんばかりに答え出した。


「私が君の血液を飲んだらそれで分かるよ。それで、血液飲んでいいかな?」


想像したら少し気持ち悪くなった早見だが、仕方がないと観念しそれを許可した。


矢部が注射器から口に直接赤い液体を放出すると、目を瞑った。


それから10秒ほど時間が空き、矢部は口を開いた。


「武術ランクF、属性魔法は糸でランクはF、ユニークスキル、有り。名は、優繭耐糸ゆうけんたいし

効果は、自分の能力を優先させることによって、少しだけ武術、属性魔法、ユニークスキル、に強くなる。総合力、Fランク。」


まるでロボットの様に喋っていた矢部は瞬きすると普通の顔つきになった。


「ユニークスキルなんて珍しいねー、君。属性魔法の糸っていうのもすごく珍しい部類に入るんじゃ無いかなー!今はまだ総合力はFだけどきっといい能力者になるよー!」


ほんとに褒めているのかFランクという評価を慰めているのか分からないが、百川はそう言ってくれた。


(俺はこれからどう覚醒するんだ?今の所想像できないが、。)


早見は少しだけ自分の能力に戸惑いながらも、これからどう覚醒するのか想像し思いを膨らませた。


「じゃあ君は能力者確定ってことで、糸属性ってことは"特異課"かな。百川さんと同じだし連れて行ってあげなよ。」


「そうですねー、私が連れて行きます。君、こっちおいでー。」


そう言った百川は早見に立つ様促した。どうやらこれからどこかに連れて行かれる様だ。


「あ、でも能力者だと判明したら説明会を受けなきゃいけないんですよね?そうだとしたら俺、これから説明会に行かなきゃ行けないんですけど、」


と、早見は話に入る。


すると百川があぁーと口を開けながらこう答えた。


「確かにそうだねー、でも、大丈夫!実は私、

説明者資格持ってるんだよねー。」


早見が状況が飲めずポカンとしていると


「つまり私が能力者用の説明会をあなたにします。

分かったー?」


と百川は胸を張って答えた。早見はこの人少し可愛いなと思った。


百川に連れて行かれた早見は建物の中を歩く。

廊下は薄橙色のタイルで天井は白かった。


歩いている時、百川は突然思い出した様に口を開く。


「あー、そうそう。まだちゃんと自己紹介してなかったねー。ごめんねー。私、百川あゆり、Bランクの能力者で特異課、正確には関東本部所属特異課でー、特異課っていうのは関東にいる珍しい能力者が集められてる部隊だよー。」


「早見です、早見瞬。特異課にいるってことは治癒属性っていうのは珍しい能力ってことですか?」


「うんそうだよー。能力者に多い属性は炎、水、草、雷、氷、風、土属性でそれ以外が基本珍しい能力者って感じかなー。ちなみにさっきの矢部さんも特異課にいたんだよー。」


「特異課にいたってことは今はいないんですか?」


「今はいないよー。矢部さんの能力って能力に目覚めた人を発見するのと、総合力がどれだけ成長したかを知るために必要だから国が日本中を飛び回らせてるんだよねー。彼の能力に新鮮な血が必要ってのもあるけど。」


「え、じゃあめちゃくちゃ凄い人なんじゃないですか、あの人。」


「めちゃくちゃ凄い人だよー!国に2人しかいない国認鑑定士だからねー。」


早見はサインを貰っておけばよかったと思ったが、あのおじさんのサイン貰ったところで…と思い直しそういえば特異課にはどんくらい人がいるのだろうと気になったので、百川に聞いてみることにした。


「百川さん、聞きたいことがあるんですけどちょっといいですか?」


「いいよー。何でも質問してみて!」


「特異課ってどんくらい人がいるんですか?」


「うーんそうだね。私も入れて8人かなー。瞬くんが入るとしたら9人いることになるねー!」


「そうですね。」


あ、と何かを突然思い出したであろう百川が突然真剣な面持ちで早見の方を向く。


「瞬くん、私、大事なこと思い出した。瞬くんが特異課に入ったら、私は瞬くんの先輩ということになるよねー。だから今から、私を先輩と呼ぶ様に!」


エヘンと何故か得意げな百川に、そんなことで大真面目な顔をしていたことを少し面白く感じ、若干笑いながら早見は答えた。


「へい、百川先輩。」


これで私も先輩かー!と答えた百川は、今日見た中で1番嬉しそうだった。


少し仲を深めた二人はエレベーターに乗る。


行き先はどうやら2階らしかった。


2階についた二人はしばらく歩いてとあるドアの前で止まった。


ドアの上部には特異課専用室と書いてあった。


「ようこそ瞬くん。こちらが特異課室だよー。」


早見は初めて来る場所に少し緊張していたが、顔には出さなかった。


百川は

「あれー?鍵閉まってるー。瞬くんちょっと待ってねー」


と言い部屋に向かって

「百川でーす。新人候補連れてきたよー、開けてー。」


と、ドアに向かって大きな声で話し出した。


しばらくすると

「はぁーい、ちょっと待っててね。今開けるから。」


と、返事が来た。

その声は高く落ち着いていて愛嬌があった。


早見はどんな人が出迎えてくれるのだろうと、不安半分、興味半分でドアを見つめた。


しばらくするとガチャッと音がしてドアが内側に開いた。


出迎えてくれたのは早見の目の位置ぐらいに頭がある白を基調とした金メッシュの髪色をした美少女だった。


























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